京都府のどこかの山の中のホテルの話ではありません。平安神宮からも程近い京都市街地での出来事です。詳細は以下から。
京都といえば日本8位となる147万人の人口を誇る大都市でありながら、その街中でさえも極めて自然が豊かなことが特徴です。
例えばアニメ化もされている森見登美彦の小説「有頂天家族」の主人公である世界遺産、下鴨神社の狸は実際に存在しています。鴨川には多種多様な鳥が渡ってきますし、時には鹿の親子を見ることもあり、大雨の後にはオオサンショウウオが流れ着いたりもします。
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6月の中頃には白川や哲学の道付近を中心とした疎水、鴨川に平行して流れるみそそぎ川でも蛍を見ることができます。
そんな京都の、平安神宮や南禅寺、知恩院といった有名観光地から徒歩10分程度の京都市東山区にある1泊3万円~の高級ホテル「ウエスティン都ホテル京都」のロビーにイノシシが侵入するという事件が発生しました。なお、このロケーションは先日BUZZAP!でも紹介した日向大神宮からも徒歩圏内です。
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事件が起こったのはゴールデンウィーク最終日の5月7日の午前10時頃。ホテルの地下1階の歩行者専用エントランスの自動ドアから体長110cmほどのイノシシが侵入し、そのまま階段を使って1階ロビーに上がっていく姿が防犯カメラに映し出されました。
ロビー案内係の男性職員がこのイノシシを発見して人のいない場所に追いやり、男性従業員が5人がかりで防犯用のさすまたなどを使って取り押さえ、直後に到着した警察官らと共に捕獲に成功。しかし、取り押さえた際に68歳の男性従業員が右太股を噛まれて軽傷を負いました。
ホテルの担当者によると「ホテル周辺でイノシシが目撃されたことはあったが、建物内に入ってきたのは初めて」とのこと。今回も侵入の直前に700mほど離れた琵琶湖疎水でイノシシが泳いでいると通行人から通報があり、警官20人が捜索に当たっていたとのこと。
1000年にも及ぶ都の伝統や寺社仏閣と共に豊かな自然も楽しめてしまうのが京都の魅力ということにもなるのでしょうか。今後もうまく共存してゆければよいのですが…。
ホテルロビーにイノシシ 従業員かまれけが 京都:朝日新聞デジタル
イノシシが「ウェスティン都ホテル京都」のロビーで大暴れ、従業員がけが - 産経WEST
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