スマホとフリーの映像編集アプリが映画を変えつつあります。詳細は以下から。
南アフリカ出身(とはいえカナダ在住の白人)のニール・ブロムカンプ監督の「第9地区」などで多少イメージは変わってきましたが、アフリカを舞台にした映画というと、広大な自然や古来の生活を営む人々という印象が大きいでしょうか。
そんな中で、ナイジェリアの10代の少年達のチームが独学でポストアポカリプスSF映画を、スマホを使って撮影して発表しています。
19歳のGodwin Josiah監督兼脚本家らの「Critics Company」はアクション監督、照明技術者、作曲家、小道具、コンテなどの裏方も擁する独学の映像作成チーム。
2019年1月に公開された10分間の映画「Z:THE BEGINNING」には7ヶ月の撮影・編集期間を費やしており、撮影にはスマホのTecno Camon Cxなどが用いられました。
映画の舞台は2047年のナイジェリア。記憶をなくし荒廃した未来世界に目覚めた機械の腕とスカウターのような目を持つ少年が抗争に巻き込まれていくポストアポカリプスSF。
全編にただようリアルなポストアポカリプス感やアクションシーンにも注目です。なお題名にTHE BEGINNINGとあるように、これはまだ序章とのこと。
他にも作品は撮影されており、2018年6月に公開された「CHASE - THE MOVIE!」はポストアポカリプス的な世界観に能力者バトルも盛り込まれています。
Critics Companyは「ホラー、コメディ、SF、アクション、俺らは何でもやる」としており、当面の目標はナイジェリア最大の映画を撮ること。もちろん彼らはその先も見据えて「ヤベえことやりてえんだよ。スゲえもん作りてえんだ。これまでなかったようなもんをな」と語っています。
現在ナイジェリアの映画監督Kemi Adetiba氏が彼らのファンディングキャンペーンに5000ドルを超える投資を行うなど、若く尖った才能に注目が集まり始めています。
現在中国発のSF小説「三体」が話題ですが、アフリカからまたひと味違った才能が飛び出してくると面白い事になりそうです。
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