「ソフトバンクのプラチナ電波は建物を迂回するのでドコモやauより速い」という広告に孫正義氏が厳重注意


ソフトバンクモバイルの900MHz帯を利用した通信サービスに関する広告について、孫正義氏が厳重注意を行ったことが明らかになりました。

NTTドコモやKDDIが採用している800MHz帯も、ソフトバンクモバイルの900MHz帯も「プラチナバンド」と呼ばれる、つながりやすい周波数帯粋なわけですが、広告ではなぜか明確な違いがあるとされています。



◆「プラチナ電波はドコモやauと違って建物を迂回するため高速」という店頭広告
きっかけは家電量販店のソフトバンクモバイルコーナーに掲示された「SoftBankが騒いでるプラチナ電波って何のこと??」という広告とされる写真。

NTTドコモやKDDIが採用している800MHz帯については「建物を反射しながら遠くに飛ばしている」としており、ソフトバンクモバイルの900MHz帯について、「建物を迂回しながら遠くに飛ばしているため、800MHzよりも速い」と解説しています。

◆基本的にプラチナバンドの特性はNTTドコモもKDDIもソフトバンクモバイルも同じ
「結局この広告のどこが間違っているのか?」という部分ですが、そもそもNTTドコモやKDDIが採用している800MHz帯も、ソフトバンクモバイルの900MHz帯も電波の特性はほとんど変わりません。そのため、広告のように「同じプラチナバンドであるにもかかわらず、電波の特性が明確に異なる」ということは無いわけです。

また、今年3月にソフトバンクモバイルはプラチナバンドの電波特性について解説しています。

障害物に対する2.1GHz帯とプラチナバンドの比較。2.1GHz帯の電波が「建物や障害物で反射、減衰してしまい、届きにくい」のに対して、プラチナバンドは「建物を回り込んで届き、障害物に対しても浸透する」とされています。

◆孫正義氏が厳重注意を行うことを表明
このように上記の広告は内容が事実と異なるわけですが、ソフトバンクの孫正義氏がこの広告について、実際に2店舗で掲示されていたことを確認したことを明かした上で、「即刻厳重注意し停止させます」とコメントしています。

Twitter / masason: ご指摘感謝します。その様な間違ったポスターが2店舗確 ...

今後も次世代高速通信「LTE」や「iPhone 5」などで携帯電話各社が火花を散らせることは容易に想像できるわけですが、このような行き過ぎた広告合戦が繰り広げられることとなるのでしょうか。

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