人類が月にその一歩を踏み出した翌年、地上ではこんな未来感あふれる自動車がお披露目されていました。
「フェラーリ 512S モデューロ」は1970年に発表されたフェラーリのコンセプトカー。イタリアのカロッツェリアであるピニンファリーナ社のパオロ・マルティンがデザインしたものです。
デロリアンもナイト2000も真っ青になりそうなスタイリッシュなフェラーリ・モデューロは1970年のジュネーヴ・モーターショーでお披露目されました。もともとボディは黒だったものが白に塗り替えられています。なおモデューロはイタリア語の宇宙船を語源としており、月着陸翌年という時代を感じさせます。
車高は極めて低く、ボディの中にタイヤが部分的に格納されるスタイルです。
ドアはこのように前方にスライドして乗り降りするという未来感溢れるギミックに。
ルーフの広報に24個の穴があけられ、その下にV12エンジンを搭載。最高速度は時速354kmで、停車状態から時速97㎞まで3秒で到達可能という正真正銘のスーパーカーです。
フェラーリ・モデューロはモーターショーでその卓越したデザインに22の賞を勝ち取り、のちに日本の万博にもお目見えしています。なおオフロードをどれだけ走れるかは微妙そう。
その後は長らくピニンファリーナ社で展示されてきましたが、2014年にアメリカ人映画監督で自動車収集家のジェームズ・グリッケンハウス氏がオークションで落札しています。
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