映画で見たようなディストピアSFの世界が、すでに現実のものとして稼働しはじめています。詳細は以下から。
SFのジャンルのひとつとして注目されるディストピア作品。独裁国家や巨大なシステム、AIやロボットなどの支配する管理社会として描かれるケースが多いのですが、とあるネットスーパーの配送用の倉庫では見事なまでに現実化していました。
これはネットスーパーのオカド・グループがロンドンに構えるサッカー場7つ分の面積を持つ巨大倉庫。多数の商品を仕入れて管理し、ウェブサイトやアプリでの注文に応じて仕分け、配送しています。
そこで使われているのが商品の納められた四角いハチの巣状の無数のケースと、その上のグリッド場を縦横無尽に動き回る2300台のロボットたち。
ロボットは時速14㎞で縦横に動き、他のロボットと幅5mmの感覚ですれ違いながら最大効率で顧客の注文品をピックアップし、買い物かごに入れてゆきます。
また別の場所ではロボットアームが壊れやすい商品などを個別に取り扱うケースも。
重すぎたり他の商品との兼ね合いで人間が介入する場合もあるとのことですが、ほとんどが自動化されています。
これらの多数のロボットを用いたシステムは「Hive Mind」と呼ばれるAIで商品の入荷から管理、配送までを一元的に管理されており、オペレーターらが問題発生時にリモートで修正しています。
こちらがその倉庫についての解説動画。日本語字幕を設定してじっくり見てみることをおすすめします。
How many robots does it take to run a grocery store_ - YouTube
こちらはオカド・グループによる公式動画。
How we use AI at Ocado Technology - YouTube
大規模ネットショップの倉庫や配送センターでの人間の仕事は、遠からずほとんどが消えてゆくのかもしれません。
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