まさかの報告ですが、極めて深刻なすい臓がんを早期に発見できるならば革命的です。詳細は以下から。
この発見が報告されているのはPRESIDENT Onlineの「発見が最も難しい「暗黒の臓器」すい臓がんを劇的に見つけやすくするあの飲み物」という記事。筆者は国立がん研究センター検診研究部部長の中山富雄さんです。
記事では中山さんはすい臓がんについて、検査の難しさに加え、症状のあらわれ方、進行の早さに予後も悪さという悪条件の重なっているとして「暗黒の臓器」と表現しています。
そんなすい臓がんの早期発見に、多くの人が一度は飲んだことのあるあの「午後の紅茶 ミルクティー」が突破口になるというのです。
すい臓の超音波検査の精度を上げる上で、ネックとなるのが胃の部分のハレーションで画像が飛んでしまうこと。それを防ぐために液体で胃を満たすのですが、中山さんが以前在籍していた大阪の病院が試行錯誤の結果たどり着いたのが午後の紅茶 ミルクティーでした。
いろいろな飲み物を試したところ、行き着いたのが「午後の紅茶 ミルクティー」。
「午後の紅茶 ストレート」でもなく、「午後の紅茶 レモンティー」でもなく、「午後の紅茶 ミルクティー」。
ペットボトルを1本程度飲んでもらってから超音波検査をすると、膵臓がしっかりクリアに映るようになったというのです。
おそらく、カギを握るのは乳脂肪分なのでしょう。その比率が絶妙なのが「午後の紅茶 ミルクティー」だということです。
(発見が最も難しい「暗黒の臓器」すい臓がんを劇的に見つけやすくするあの飲み物 | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)より飲用)
午後の紅茶 ミルクティーを飲んでもらった後の検査では、従来では不可能だった小さなすい臓がんを見つけることができるようになり、早期手術の実施も可能に。
その結果、一般的に30%とされるすい臓がんの手術の5年生存率が50%にまで上がったとのことです。
極めて深刻な膵臓がんの早期発見を可能にし、5年生存率20%上昇させるのであれば革命的とも言える大発見です。こうした知見が広く共有されてゆくことを願うばかりですが…。
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