KDDIが5Gを安価に整備できる「5G仮想化基地局」商用展開、汎用サーバーで構成され全てのスマホで利用可能に


高速かつ大容量通信を実現するために高い周波数帯を利用しているため、従来よりも建物の中などに電波が届きにくく、今まで以上に細かく基地局を整備しなければならない5G。

しかしアメリカによる制裁でコストの低いHuaweiやZTEの基地局は使えず、政府による強制値下げで携帯各社の収益構造が悪化し、世界トップクラスのネットワークを整備できた4Gのようにはいかないのが現状ですが、KDDIが現状を打破すべく打って出ました。詳細は以下から。

◆「5G仮想化基地局」がもたらすメリットとは?
KDDIのプレスリリースによると、同社はサムスンと富士通の協力のもと、オープン化した5G仮想化基地局の商用展開を開始したそうです。

従来の基地局は、構成する装置同士を接続する仕様がベンダー(メーカー)ごとに異なるため、複数のベンダーの装置を組み合わせるには個別で調整する必要があり、大幅なコストがかかっていました。

そのような問題を解決すべく設立された組織が「O-RAN Alliance(O-RANは“オープンな無線アクセスネットワーク”の意)」で、複数のベンダーの装置を組み合わせられるようデータや制御信号などの標準化・オープン化を進めています。

そして今回KDDIが商用展開にこぎつけた5G仮想化基地局はO-RAN標準に準拠したもので、汎用サーバーに完全仮想化された基地局ソフトウェアを搭載したサムスン製の無線制御装置と富士通の無線装置 (MMU: Massive MIMO Unit) をオープンインタフェースで相互接続。

高価な専用機材でなく汎用サーバーを用いる上、中核機能がソフトウエアとして実装されたことで通信機器などの選択が広がって建設作業も効率化できるため、高い性能を維持しつつ調達コストや整備コストを引き下げることができるとされています。

◆低コストの5Gネットワークを全国に整備へ
またアップデートにより、既存の4G基地局と連携した5G NSA(非スタンドアローン)方式や、「MU-MIMO(Multi-User MIMO)」といった専用機器でしか実現できなかった機能を実現し、すべての5Gスマホで通信できるとのこと。

O-RAN準拠の複数ベンダー構成基地局でMU-MIMOの実現は世界初で、新たにKDDIが開発した異なるベンダーで構成されたサーバーや仮想基地局の運用設定作業を「自動化」するシステムによって、地方を含めた全国への迅速な展開を目指すとしています。

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