1月10日に発表されたNTTドコモの「応援学割2013」を皮切りに、KDDIが「学割」、ソフトバンクが「ホワイト学割 with 家族 2013」と相次いで正式発表したことを受けて今年もスタートした学割キャンペーン合戦。
既存の3Gよりも高速な代わりにやや高額な次世代高速通信規格「LTE」のサービスインを受けてか、各社の割引内容に多少の変化が見られるようになっていますが、さっそくスマートフォン利用時を中心に比較してみました。
詳細は以下から。
■NTTドコモ「応援学割2013」
・対象ユーザー
新規契約・機種変更で「応援学割2013」を申し込んだ学生と新規契約した学生の家族
・割引内容
「タイプXi にねん(Xi)」「タイプシンプル バリュー(FOMA)」の基本料金780円が最大37ヶ月間0円に
各パケット定額プランを37ヶ月間、1050円値引き
・スマートフォン利用時の最安月額料金
<Xiスマートフォン>
「タイプXi にねん(0円、最大37ヶ月)」+「Xiパケ・ホーダイ フラット(4935円、最大37ヶ月)」+「spモード(315円)」=5250円
<FOMAスマートフォン>
「タイプシンプル バリュー(0円、最大37ヶ月)」+「パケ・ホーダイ フラット(4410円、最大37ヶ月)」+「spモード(315円)」=4725円
・備考
「タイプXi にねん」「タイプシンプル バリュー」にはユーザー間無料通話無し。
「応援学割2013」または「応援学割2012」加入者の学生と、学生と一緒に購入する家族を対象に、学生本人は1万円、家族は5000円を値引く「学生家族いっしょ割」も2013年1月18日(金)から展開中。
「タイプシンプル学割」および「応援学割2011」を申し込んだ契約回線は「応援学割2013」対象、割引条件を満たしたXi契約のユーザーに限って新たに「応援学割2013」が3年間適用。
■au「学割」
・対象ユーザー
新規契約で「学割」を申し込んだ学生と、同じく新規契約した学生の家族
・割引内容
学生:「プランZシンプル」「LTEプラン」の基本使用料980円が最大36ヶ月間無料、「LTEフラット(5985円)」が525円割り引かれて最大2年間5460円に
家族:「プランZシンプル」「LTEプラン」の基本使用料980円が最大12ヶ月間(MNP利用時は最大36ヶ月間)無料、「LTEフラット(5985円)」が525円割り引かれて最大2年間5460円に
・スマートフォン利用時の最安月額料金
<LTEスマートフォン>
学生:「LTEプラン(0円、最大36ヶ月)」+「LTEフラット(5460円、最大24ヶ月)」+「LTE NET(315円)」=5775円
家族:「LTEプラン(0円、最大12または36ヶ月)」+「LTEフラット(5460円、最大24ヶ月)」+「LTE NET(315円)」=5775円
<3Gスマートフォン>
学生および家族:「プランZシンプル(0円、最大36ヶ月)」+「ISフラット(5460円、最大24ヶ月)」+「IS NET(315円)」=5775円
学生および家族:「プランZシンプル(0円、最大12または36ヶ月)」+「ISフラット(5460円、最大24ヶ月)」+「IS NET(315円)」=5775円
・備考
25歳以下のユーザーが新規契約または機種変更した場合、本体価格を最大1万500円割り引く「U25 auスマホ割」が1月19日~3月31日まで展開中。
■ソフトバンクモバイル「ホワイト学割 with 家族 2013」
・対象ユーザー
新規契約・機種変更で「ホワイト学割 with 家族 2013」を申し込んだ学生と、同じく新規契約した学生の家族
・割引内容
学生:「ホワイトプラン」の基本使用料980円が最大36ヶ月間無料
家族:「ホワイトプラン」の基本使用料980円が最大12ヶ月間(MNP利用時は最大36ヶ月間)無料、「PhotoVision TV SoftBank 202HW」プレゼント
・スマートフォン利用時の最安月額料金
<3G、AXGPスマートフォン>
学生:「ホワイトプラン(0円、最大36ヶ月)」+「パケットし放題フラット for 4G(5460円、最大24ヶ月)」+「S!ベーシックパック(315円)」=5775円
家族:「ホワイトプラン(0円、最大12または36ヶ月)」+「パケットし放題フラット for スマートフォン(5460円」+「S!ベーシックパック(315円)」=5775円
・備考
機種変更する学生は過去に学割を適用したことが無い場合のみ、「ホワイト学割 with 家族 2013」適用対象。
「PhotoVision TV SoftBank 202HW」は「フォトビジョン基本料無料プログラム」によって最初の2年間基本使用料無料、ただし2年が過ぎると月額基本使用料890円に加え、更新月以外の解約などには契約解除料9800円が発生。
「パケットし放題フラット for 4G」の月額5460円は学割とは別に展開されている「4Gスマホスタートキャンペーン」適用時のもの。
◆割引額が最も大きいのはNTTドコモに
これらのキャンペーンの内容をまとめてみると、各社とも基本的に学割サービス単体では「基本使用料0円+パケット定額プランを1050円割り引いて4410円+メールおよびウェブサービス利用料315円=計4725円」というラインで横並びとなった昨年とは対称的に、2013年はXi、FOMAの双方でパケット料金を月額1050円割り引いたNTTドコモが頭1つ抜ける形となっています。
さらにNTTドコモは端末の値引きも行っており、「応援学割2011」以前に学割を契約したユーザーでも「応援学割2013」を契約できるようにするなど余念が無く、iPhone 5の影響で過去最大の純減を記録したこともあってか、守りを固めている印象があります。
◆横並びのKDDIとソフトバンクは「端末代値引き」と「Photovision TV無料」が勝負の鍵に
また、iPhone 4Sの発売以来、各種サービスでガチンコバトルを繰り広げているKDDIとソフトバンクモバイルは、今回の学割では基本的に月額料金5775円で横並びに。
差別化の要因としてKDDIには25歳以下のユーザーが新規契約または機種変更した場合、本体価格を最大1万500円割り引く「U25 auスマホ割」、ソフトバンクには学割を申し込んだ家族向けに「Photovision TV無料プレゼント」があるものの、それぞれ「25歳以上の家族ユーザーの端末は値引かない」「2年後の更新月に解約しないと手数料9800円」という弱点もあるのが現状です。
なお、両社とも学割を使って基本使用料を無料にできるだけでなく、固定回線とセットでパケット料金を月額1480円割り引く「auスマートバリュー」「BBスマホ割」によって、スマートフォン1回線あたりのパケット代を下げることも可能。
その場合、学割のパケット割引(月額525円)が重複適用されないKDDIに対して「4Gスマホスタートキャンペーン(月額525円割引)」を重複適用できるソフトバンクが一歩リードしますが、対象となる固定回線事業者では逆にKDDIがリードしている部分があるため、どこかが対抗割引を打ち出さない限り、NTTドコモの1強状態は揺るがないと思われます。
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