世界各地の退廃的なアヘン中毒者たちを記録した100年前の写真


19世紀末から20世紀中頃までにかけて撮影されたアヘン中毒者たちの写真です。歴史の授業で「アヘン戦争」を習った際に初めてアヘンという言葉を耳にしたという人も多いと思いますが、アヘン戦争が行われたのは1840年のこと。それからおよそ60年後のアヘン中毒者を写しています。ちなみに、2006年におけるアヘンの生産量は世界で6610トンという数字ですが、ちょうど100年前の1906年には4万1000トンという6倍ものアヘンが生産されていました。

15 Rare Old Photographs of Far Eastern Opium Addicts | Environmental Graffiti

1:裕福な中国人たちの様子

2:手の込んだ喫煙具を使うベトナム人

3:骨と皮だけになったジャワ島のアヘン中毒者たち

4:同じくジャワ島の1枚

5:寝そべる中国人たち

6:サンフランシスコのチャイナタウンにあったアヘン窟

7:アヘンを摂取する際に寝転がるのには2つの理由があります。1つは喫煙に使用するパイプが長いので寝転んだほうが扱いやすいから。もう1つは、効用によって座っているのも困難になるからです。

8:中国のアヘン中毒者。壁にかかっている絵もアヘン喫煙を描いたものです。

9:19世紀後半における、中国の裕福なアヘン中毒者たちの定型的な例。

10:1890年代のサンフランシスコにあった中国人たちの下宿

11:アメリカ軍によって1945年に撮影された、インドのコルカタにあったチャイナタウン。

12:猫を抱えながらの喫煙。場所はサンフランシスコ。

13:観光地的な雰囲気もあるニューヨークのチャイナタウンにあったアヘン窟

14:自宅でアヘンを喫煙するサンフランシスコの女性。1920年頃に撮影されました。

15:コロラド州のデンバーの様子。

なお、警察庁、厚生労働省、海上保安庁調べ(PDF)によると、日本国内で平成19年にアヘンで検挙された人数は47人だそうです。同年の大麻での検挙者数は2375人とのことなのであまり多い人数とは言えなさそうですが、少数ながらも現代の日本国内でもこれらの写真に類似した光景が繰り広げられている可能性があります。

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