先日手軽な移動用ツールとして自動一輪車を紹介したばかりですが、こちらはリモートコントロール式の電動のローラーシューズです。通勤、通学者に安くて環境にも優しい便利な移動手段であるとのこと。
こちらの商品「spnKIX」は一言で言うならば電気で動くローラーシューズで、価格は£415(約5万円)。一度の充電で3kmから5kmほど走行可能です。フル充電には2~3時間ということで通勤、通学を主な目的とするならば自宅と会社で十分に充電できます。もちろん会社が電気を貸してくれればですが。
spnKIX着用時にどちらかに曲がるときは体を傾けて進路を変更し、速度の調整は付属のリモコンで簡単に行えます。ストッパーも付いているので下り坂でもスピードが出過ぎないように調節が可能。さらには小雨やちょっとしたぬかるみ程度までは問題ありません。
基本的なコンセプトはセグウェイと似ていなくもありませんが、やはり一番大きなポイントはそのコンパクトさ。セグウェイはバカでかいので気軽に持ち運べませんが、このspnKIXなら着用したまま公共交通機関にも乗れます(ダメだと言われても手で持てますしね)し、駐輪スペースも要りません。
セグウェイ
開発者はロス・アンジェルス出身のピーター・トレッドウェイ氏。彼はある日「昼食を取ろうとして車で街を回っていたところ、どこにも駐車スペースが見つからなくてすごすごと自宅に戻るハメになる」という日本人なら一度くらい体験したことのありそうなわびしい出来事をきっかけにこの商品を思いつき、実際に開発してしまいました。その出来事から5年の時と30ものプロトタイプ制作を経てようやく製品化にまでこぎつけたということで、すごい執念です。
短い距離を移動するのに自動車を用いる人の割合が減れば確かに渋滞は減り、駐車場問題なども緩和されるはず。そうした利用者の利便を考え、コンパクトさにこだわったピーター氏の目論見は正解だったと言えるでしょう。今後どのように展開していくのか非常に楽しみな商品です。
本人出演のPR映像は以下から。
なお、日本の公道上ででこれを使う際には道路交通法などいろいろ障壁がありそうですので注意。
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