2012年4月の純増数でKDDI陣営がソフトバンク陣営を抜いてトップに躍り出たことが明らかになりました。
詳細は以下の通り。
◆KDDI陣営が純増トップになった2012年4月度
契約数月次データ : 携帯電話等契約数 | 企業情報 | NTTドコモ
移動通信サービス月次契約データ | データ集 | KDDI株式会社
月次契約数データ | ソフトバンクモバイル株式会社
WILLCOM|加入者情報
2012年4月 月次契約数|お知らせ|Wireless City Planning 株式会社
携帯電話各社の契約者情報ページによると、2012年4月度の純増数は以下。単独で見た場合、ソフトバンクモバイルが首位となっていますが……
NTTドコモ…12万8300
KDDI…24万400
UQコミュニケーションズ…19万4900
ソフトバンクモバイル…27万2700
ウィルコム…5万1300
ワイヤレスシティプランニング…4万300
UQコミュニケーションズはKDDIの子会社、そしてウィルコムおよびワイヤレスシティプランニングはソフトバンクの子会社およびグループ会社であるため、グループ全体の契約数を合算した上で各陣営を比較すると以下となり、KDDI陣営がトップということに。
NTTドコモ…12万8300
KDDI…43万5300
ソフトバンク…36万4300
◆携帯電話業界はグループ全体で契約者数を押し上げる流れに
このような比較を行うと、「あくまで各社単独で比較するべきではないか」という意見もみられますが、ソフトバンクモバイルは2011年にウィルコムとの累計契約数が合計3000万件を突破したことを大々的に発表するなど、グループ全体の契約数を強調。新機種発表会などでも「グループ全体の契約数でKDDIを抜く」という意志を見せています。
ちなみにKDDI陣営の契約増の背景には、WiMAXと3G回線の両方を利用できるスマートフォンやモバイルルーターなどの存在が大きく影響しており、これらの端末を購入すると、KDDIのみならずUQコミュニケーションズの契約数も増加するという仕組みとなっています。
しかしこの手法についてはソフトバンクがウィルコムでいち早く導入しており、ソフトバンクモバイルの3G回線を利用できるスマートフォンとウィルコムの音声端末のセット売りを行うことで、1契約獲得するごとにグループ全体で2純増する環境を実現。
さらにウィルコムについては1台契約すると2台目・3台目の基本使用料が無料になるという、1契約獲得で最大4純増を狙えるキャンペーンも延長され、2013年まで展開予定。
ワイヤレスシティプランニングの回線を利用した次世代高速通信サービス「Softbank 4G」についても、ソフトバンクモバイルが提供している「ULTRA SPEED」の回線も合わせて利用できるため、「1契約獲得で2純増」を実現できることには変わりなく、グループ全体での契約増に余念がありません。
このように現在は各社単独ではなく、陣営ごとの総力戦で契約者を獲得していく流れとなっている携帯電話業界ですが、上記のようなソフトバンク陣営の猛攻の中でKDDI陣営がトップに躍り出たことは、非常に大きな意味を持つと思われます。
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