携帯電話のシェアで富士通が初のトップに、ただし「ARROWS」「REGZA Phone」は奮わず



今年4月に「富士通東芝モバイルコミュニケーションズ」が富士通の完全子会社となり、「富士通モバイルコミュニケーションズ」へと名称変更しましたが、なんとシェアトップに輝いたことが明らかになりました。



2011年度通期国内携帯電話端末出荷概況 - 株式会社 MM総研

携帯電話シェア、富士通が初の首位 - MSN産経ニュース

MM総研および産経新聞社の報道によると、2011年度の国内携帯電話シェアは前年比13.5%増の4274万台を記録したそうです。メーカー別シェアは富士通が17.9%を獲得して1位、2位は前年比8.4%増で17%を記録したAppleという結果に。

メーカー別シェアのグラフ。富士通、Apple、シャープで過半数を記録し、パナソニック、ソニー、京セラ、NECカシオ……と続いており、「その他」にはSamsungやLG電子、Huawei、ZTE、Pantechなどが含まれる模様。


また、スマートフォンは2010年度の855万台から2.8倍となる2417万台に拡大し、総出荷台数の56.6%を占めています。気になるメーカー別シェアは1位がApple 、2位がシャープ、3位が富士通、4位がソニーモバイル、5位がSamsung、6位がNECカシオの順であることも明らかに。

フィーチャーフォンを合わせたシェアではトップであったにもかかわらず、スマートフォン単独で見ると富士通がAppleだけでなくシャープの後塵を拝していることから、同社のスマートフォン「ARROWS」「REGZA Phone」はあまり売り上げが奮わなかったということになります。

それはそうと今回明かされたメーカー別シェアで非常に気になるのが、かつてフィーチャーフォンでトップシェアを誇ったNECと、「G'z Oneケータイ」「EXILIMケータイ」「Woooケータイ」などの個性的なモデルを発売していたカシオ日立が合併して2010年に生まれたNECカシオモバイルコミュニケーションズの不調ぶり。

昨年度は薄型スマートフォン「MEDIAS」シリーズや防水防塵耐衝撃スマートフォン「G'z One IS11CA」などの個性的なスマートフォンをリリースしていたにもかかわらず、スマートフォンのシェアでは総出荷台数ランキングで圏外だったSamsungに抜かれるなど、スマートフォンへのシフトが急速に進む中、各社の明暗がはっきり分かれる結果となっています

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