「オタマトーン」「チワワ笛」など、絶妙な脱力加減のアイテムを発明し続ける「明和電機」。その類いまれすぎるセンスに魅せられたファンたちを集め、何と明和電機の土佐信道社長が自ら開催した明和電機の二次創作物即売会「ジョイフル明和」に突撃してきました。
ジョイフル明和
「ジョイフル明和」は明和電機が年に一度行うライブイベント「事業報告ショー」に合わせて開催された二次創作物即売会。二次創作は通常、元ネタとなった版元や人物には申告せずに行われることが多いのですが、あえて公式が二次創作の作品出展を募るという画期的なイベントです。まずはメインイベントとなる「事業報告ショー」にお邪魔することに。
実は「ジョイフル明和」というイベント名を命名したのは、当媒体の公式キャラ「ばぷ」。そのため、ただならぬ縁を感じてライブ会場に駆けつけました。スタッフさんが着ていた明和電機の制服ワンピースを見たら会場に急いで駆けつけた疲れは完全に吹っ飛びました。しかもこれ、公式グッズ。何とも粋です。
舞台上の機材が、開演前からただならぬ雰囲気を醸し出しています。ショーはライブと事業報告プレゼンの2部構成で、時間が経つのはあっという間のおもしろさ。明和電機の魅力がぐっと詰まった時間でした。
さてさて。その翌日に行われた「ジョイフル明和」の会場は、明和電機のアトリエです。
レトロなフォントがイカす明和電機の看板は普段表に出していないため、なかなかのレア物。アトリエ内には長机が一直線に並べられています。
一番手前のブースで出展されていた、明和電機のイベントレポート同人誌。なんと15年分。講演の記録などもあり、かなり貴重な資料です。出展者いわく「急いで押し入れから引っ張り出してきた」とのこと。イベント開催告知は土佐社長の公式Twitterアカウントを通じて急遽行われたので、出展する側はバタバタだった様子。どのブースでも締切に追われていたようですが、皆いい笑顔でした。
イベントレポートの隣には、オフィシャルグッズの「社熊(左側)」のお嫁さんとなる「ウェディング社熊」。書き物から縫い物までこなす多彩さは、明和電機に向けたファン魂の表れかもしれません。
こちらは派手に咲き、儚く散っていった往年のゲーム機「ワンダースワン」で、明和電機の代表的ガジェットである、指パッチンに反応して木魚を鳴らす「パチモク」を操れるようにプログラミングした「パチモク for ワンダースワン」。非常にシンプルな操作性で、よい意味でローテクな感じがたまりません。ちなみに右側の機体に搭載されているのは「パチモク」とは別バージョン、サックス型ヤンキーホーン「武田丸」です。
何とWeb版パチモクも用意されていて、制作者のフクタケさんのサイトで試すことができます。
オタマトーンをかたどったおたま。逆転の発想です。専用ケースまで用意されていて高級楽器の風格すら漂っていますが鳴りません。
過去に1度開催された明和電機オンリーイベント「うらでん!(裏電博)」の概要を示す掲示物。ロゴのデザインなどからも、キワのキワを行くチャレンジングな雰囲気が伝わってきます。
自身が主人公の漫画「今日の信道さん」を立ち読みする土佐社長。二次創作本をご本人が読んだ歴史的瞬間です。土佐社長は事務所を出たり入ったりしながらも、かなり長い時間ブースでファンと語り合ったり、作品をじっくり見たりしていました。
まるで雑貨屋さんのような品揃えですが、よく見ると明和電機関連のキャラばかり。「オタマトーン」や「チワワ笛」、そして土佐社長がかわいらしい消しゴムはんこやシールに。
オタマトーン形のクッキーも。思わず1つ買ってみましたが、素朴な味でおいしかったです。
明和電機の作業服をアレンジした衣装いろいろ。「事業報告ショー」では作業服(オフィシャルでなくてもOK)を着て来場すると特典がもらえたりするのですが、そういった目的を超えたレベルで、そもそも洋服として素敵です。愛なくしてこのバリエーションはありえません。
ぬいぐるみが旅行を代行する「ウナギトラベル」による、明和電機バージョンの衣装をまとった乗組員が満載された「ウナギバス」。手作り感がかわいらしい彼らが北陸を旅した様子はブログで見ることができます。
明和電機のコピーバンド「社熊メイデン」の面々。活動自体は数年前に休止していたものの、この機会に活動を振り返るペーパーや新作ステッカーを出展しました。
「パチモク」を装備した土佐社長をかたどった人形。
ご本人とのツーショット。何とも言えない、吸引力のある画です。微妙な差異ですが、せっかくなので最終候補に残った物を2枚とも掲載。
盛況のうちに終わった「ジョイフル明和」。ファンの愛が凝縮された創作物の数々は圧巻でしたが、次回はどんなものが見られるのか今から楽しみです。
<明和電機からのお知らせ>
明和電機ファンクラブ「明和電機協同組合」略して「電協」への入会者を募集中とのこと。「電協」に入会すると、社長自らが執筆する隔月発行の「電協ジャーナル」を読むことができるほか、電協組合員限定のイベントにも参加できるとか。「ジョイフル明和」の熱気に当てられてしまった人や、明和電機のこだわりを感じたい人はぜひチェックしてみてください。
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