基地局の設置に一工夫、UQ WiMAXが東京スカイツリーでも利用可能に

KDDIのハイエンドスマートフォンなどにも採用されている下り最大40Mbps、上り最大15.4Mbpsの高速通信サービス「UQ WiMAX」が東京スカイツリーでも利用可能になったことが発表されました。

高層階でも利用できるよう、アンテナの設置に工夫が施されています。詳細は以下から。

東京スカイツリーのWiMAXエリア整備について | UQ WiMAX – ワイヤレスブロードバンドで高速モバイルインターネット

UQコミュニケーションズのプレスリリースによると、2012年5月22日に開業した東京スカイツリーの天望回廊および天望デッキに対するWiMAXのエリア整備が完了したそうです。

これは電波に指向性を持たせたDR(Direct Radiation)基地局2局をスカイツリーの南北の地上に設置して電波を照射したことによるもので、UQコミュニケーションズはアンテナをほぼ真上に向けて設置するのは非常にまれなケースであると解説。

東京スカイツリーと南側DR局

実際に2012年6月5日(火)に東京スカイツリー天望デッキ フロア350出発ゲート付近でWiMAXの速度測定を実施したところ、下り19Mbps、上り7Mbpsのスループットを記録しています。

また、UQコミュニケーションズは東京スカイツリーに限らず、日本各地の高層ビル・タワーで利用できるように対策を行っているとしており、以下のページで対応スポットや実際の通信速度などが紹介されています。

ご利用いただける高層ビル・タワー|UQ WiMAX – ワイヤレスブロードバンドで高速モバイルインターネット

KDDIが新機種発表会を行う前日の夜、発表会場近辺の路上で「UQ WiMAX」と書かれたロゴ入りステッカーを貼ったパソコンを持ったスタッフがひたすら電波測定を行う様子を見かけるなど、派手ではないものの地道に通信品質向上に打ち込み続けているUQコミュニケーションズ。

カタログスペックのみを追及するかのような高速通信サービスを各社がこぞって展開する中、唯一通信量制限を課さず、最も「モバイルブロードバンド」と呼ぶにふさわしいサービスを提供しているわけですが、今後もエリア展開への注力に期待したいところです。

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