2009年に放映されたテレビアニメ「東京マグニチュード8.0」。
マグニチュード8.0の海溝型大地震が発生した東京を舞台に、被災した姉弟が両親の元へ帰るまでのエピソードを描いた同作ですが、明日は劇中で大地震が発生した日となっています。
◆「東京マグニチュード8.0」とは?
フジテレビの「ノイタミナ」枠で放送された全11話のアニメ。「東京で大地震が起きたらどうなるのか」をアニメで再現した作品で、東京消防庁や陸上自衛隊、海上保安庁、災害派遣医療チーム「東京DMAT」なども協力。滝川クリステルがニュースキャスターとしてそのまま劇中に登場するなどした点も話題を集め、第1話はノイタミナ作品の初回平均視聴率としては最高の5.8%を記録しています。
主人公の小野沢未来。反抗期を迎えた中学1年生です。
未来の弟でロボット好きな悠貴はまだ小学3年生。当時同作を見ていた人は「おねえちゃん、あのね……」というセリフに覚えがあるのではないでしょうか。
小野沢姉弟を助けてくれるバイク便のライダー、日下部真理さんはシングルマザーです。
物語のあらすじはこんな感じ。
夏休みに入ったばかりのお台場。
中学1年生の未来は、弟の悠貴に付き合わされロボット展を見に来ていた。
はしゃぐ弟を横目に、反抗期真っ盛りの未来は退屈そうにケータイをいじっている。
「毎日毎日ヤなことばっかり…。いっそのこと、こんな世界、壊れちゃえばいいのに」
そう思った瞬間、突然地面が激しく揺れた。
東京を襲った、マグニチュード8.0の海溝型大地震。
連絡橋は崩れ落ち、東京タワーは倒壊―。一瞬にしてすべてが変わった東京。
未来は悠貴の手をひき、お台場で出会ったバイク便ライダー・真理の力を借りながら世田谷にある自宅へ向かう。
果たして3人は無事に家に帰ることができるのか―。
◆明日は劇中で大地震が発生した日に
そして明日、2012年7月21日(土)は「東京マグニチュード8.0」の劇中で地震が発生した日。公式フィルムブックでは、発生した地震の被害について、以下のような設定であったと解説。なお、同作は2009年に第13回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門において優秀賞を受賞し、その後総集編なども放送されていましたが、東日本大震災を受けてANIMAXでの放送が休止されて以来、一切放送されることが無くなっているのが現状です。
発生日時 - 2012年7月21日、15時46分頃
震源地 - 東京湾北部
地震の形態 - 海溝型
震源の深さ - 約25km
地震の規模 - M8.0
死亡者数 - 推定18万人(2012年7月23日時点)
行方不明者 - 15万人(同上)
重軽傷者 - 20万人以上(同上)
帰宅困難者 - 推定約650万人
あくまでフィクションでのできごとであるため、実際に地震が起きるというわけではありませんが、2009年時点で防災について考えるきっかけを与えてくれた同作。これからも阪神・淡路大震災や東日本大震災の教訓を踏まえ、常日ごろから防災の備えをしておきたいところです。
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