ソフトバンクがiPhone 5のテザリング解禁などを発表、下取りでKDDIよりも安価に



ソフトバンクモバイルが本日緊急記者会見を実施し、iPhone 5のテザリング対応を発表しました。



現時点でのプラチナバンドは6300局。「同じ基地局・同じ設備でプラチナバンドの電波を吹くだけで、何の工夫も技術も必要無く、電波が届くようになった」とコメント。

















Wi-Fiスポット数も30万を突破しています。


舞台はモバイルブロードバンドへ。




恒例のauとの比較。上下5MHz幅の2GHz帯を利用しており、通信速度などの基本的な条件はほぼ同じですが、iPhone 5用の免許を得ている基地局数の数ではソフトバンクが2倍以上上回ると主張。プラチナバンドの整備と合わせて今後1~2年かけて急激に電波を良くするとした上で、KDDIとの競争を「大いに受けて立つ」としています。




また、iPhone 4Sにおける3Gの実効速度もソフトバンクが圧倒する結果が出たことを挙げ、KDDIよりも2~3倍速いのが「一般的である」と断言。


テザリング解禁。2013年1月15日にサービス開始予定、テザリングオプションは月額525円(iPhone 5は2年間無料)で、7GBの通信料制限が付きます。つまりKDDIと同条件です。



ソフトバンク同士の24時間通話定額も月額500円で2013年1月15日にサービス開始予定。


auスマートバリュー対抗の「BBスマホ割」も提供へ。


新たに「LTEスマホ家族キャンペーンも」。今まで利用していたiPhone 4やiPhone 4Sを家族が利用できるようになるもので、「パケットし放題フラット」が月額1980円に。



下取りも強化。iPhoneの買い取り価格が上がったほか、新たにHTCやDELLのAndroidスマートフォンも対象になります。


ちなみに下取りは他社のiPhone(この場合はKDDI)も対象。MNPと「スマホBB割」を使い、さらにKDDIのiPhone 4S(64GBモデル)を下取りに出せば月額2000円で使えるように。


機種変更も「かいかえ割」と下取りとBB割を組み合わせれば月額2490円に。


契約別の下取り後の最安月額料金。


オプション一覧。LTEスマホ家族キャンペーンとスマホ下取りの強化がKDDI版と比較したアドバンテージです。


まとめると「速い」「安い」「広い」がキーワードです。


・質疑応答

ケータイジャーナリスト石野:
テザリング開始に3ヶ月かかる理由は?

孫:
「ネットワーク全体が混雑しすぎない」という思想で運営している。他社が全国的なネットワーク障害を10回ずつ繰り返し、行政指導まで受けているが、我々ソフトバンクモバイルは一度もこの1年近く全国的なネットワーク障害を起こしていない。障害の理由はスマホによるネットワークトラフィックの急激な増大である。

我々は細心の注意を払ってトラフィックマネジメントを行ってきていたが、今回のiPhoneにはLTEが入っている。LTEのデータのトラフィックは従来の3倍のキャパシティを持っているため、iPhone 5の普及があれば2.1GHz帯を利用してきた3GのトラフィックをLTEにオフロードできる。「3ヶ月は」責任のあるネットワーク構築を行うための期間。事実後だしではあるが、責任のある大人のネットワークマネジメントである。

Q:
テザリングの申込期限が12月31日までなのは?

孫:
これは他社のキャンペーンを受けたもの。他社がキャンペーンを延長するなどすれば対抗する。

Q:
さらなる対抗措置への対抗はあるのか

孫:
なんでもありのソフトバンクです。

Q:
どうしてこのタイミングでテザリングの解禁を発表したのか。iPhone 5発表時点ではできなかったのか。

孫:
テザリングについては去年からずっと検討してきた。LTEのネットワーク基地局を急激に作っていきたいと以前から考えていて、「十分にできあがれば解禁できるかもしれない」と考えていた。

Q:
他メーカーのスマホの下取りは?どう活用する?

孫:
下取りするのはグローバルモデルのみ。アフリカや中南米など、スマホの本体価格が月給を上回るような国で1人でも多くの人がモバイルインターネットの素晴らしさを体験できるのであれば良いのではないか……と思い、このような仕組みを作った。

Q:
KDDIはそれだけライバルとして強力であるという認識なのか。

孫:
NTTドコモやイー・モバイルさんなどと同じ、ライバルとして尊敬している。

Q:
他社のネットワークに関する問題点があるとすればどこに?

孫:
われわれが日本で一番早くiPhoneを販売することができた。その結果、今まで想像していなかった膨大なデータトラフィックが押し寄せた。フィーチャーフォンと比較すると現時点では20倍。それまで設計していたネットワークでは至る所で溢れかえってしまう。

いち早くデータトラフィックの激増に対応していたので、特にこの1~2年間に全国規模のネットワーク障害を起こさずに済んだ。

ロイター通信社:
21日の発売時点でiPhone 5の数量は確保できているのか。

孫:
今までのiPhoneと比べて初回入荷の量は格段に多くの量を割り当ててもらえることになったが、それをさらに上回る予約が一気に来ている。初回入荷分はすでに完売。

東洋経済:
LTEの端末戦略は?

孫:
新製品発表会を近いうちに予定している。iPhone 5はソフトバンクとして最も優れた製品の1つとして感銘を受けている。今後のiPhone以外のラインナップの比重はまだ分からない。

Q:
下取り後のiPhoneはリサイクルではなくリユースなのか、販売店ではどのような流れで処理するのか。iPhone 5のテザリング利用時、7GB処理を超えるとどうなる?

孫:
原則として日本国内で下取り後の端末を使うことは考えていない。販売店で下取りに出した時点でデータ消去を行い、きちんとしたクリーンナップなどを施した上で海外へ提供することを中心に考えている。ただ、国内で活用したいという要望が寄せられた場合、はっきりとした区別が付く形で展開する可能性もある。これだけのボリュームで下取りをする以上、海外になると考えている。また、iPhone 5の7GB超過後は他社と同じ料金体系を課します。

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