KDDIやソフトバンクグループなど、通信事業者が並みいる中、いまだ国内トップの座を固定通信・携帯通信の両方で不動のものとしているNTT。
当然その社会的責任は重く、災害時にはインフラをいち早く回復させないといけない使命があるわけですが、NTTの災害対策用の衛星通信機器などが「CEATEC JAPAN 2012」で展示されました。
三菱電機ブース。
災害時に地上の固定回線網が寸断された場合に衛星を利用して通信を回復させる「災害対策用小型衛星通信地球局」が展示されています。
なお、説明員によると、展示されているのはNTT向けに手を加えた特注仕様モデル。試しに「NTT専用災害対策用小型衛星通信地球局」という言い方をしてみるとなかなかかっこ良さげに聞こえます。
「災害対策用小型衛星通信地球局」が衛星の電波を探しているところ。約2分で衛星の捕捉が可能です。
NTT向けの特注仕様な「災害対策用小型衛星通信地球局」 - YouTube
こちらは車載用の小型衛星通信地球局。
車載時のイメージ写真はこんな感じになります。
そしてNTTグループの携帯電話会社、NTTドコモが展開する衛星携帯電話「ワイドスターII」は日本全土および沿岸約200海里をカバー。
船舶や自動車に搭載する端末はこんな感じ。
約1.3kgの軽量・コンパクトなモバイル端末。通話に加えて上り最大144kbps、下り最大384kbpsのパケット通信または上下64kbpsの速度保証型通信が可能。ちなみに完全定額データプランは無く、100万パケット(122MB程度)のデータをやりとりした場合、パケット割引プランに加入しても6万7200円がかかります。
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