文字が打ちやすいため、TwitterなどのSNSやメール、テキストチャットなどでのコミュニケーションを多用するユーザーに優しく、「相手の話を聞きながらブラインドタッチで素早くメモを取る」といった使い方もできる「スライド式QWERTYキーボード搭載スマートフォン」の新機種が、ついにゼロとなりました。
◆ついにゼロになったスライド式QWERTYキーボード搭載スマートフォン
BUZZAP編集部で2012年に国内発売済みおよび発売予定のスマートフォンを調べたところ、スライド式QWERTYキーボード搭載モデルは1機種も無く、物理キーボードを備えたモデルはフィーチャーフォンからの移行を意識した「INFOBAR C01」などのテンキー搭載タイプまたはキーボード一体型の「BlackBerry Bold 9900」のみとなっています。
これは日本国内でスマートフォンが発売された2005年以来初のことで、スライド式QWERTYキーボード搭載モデルが発売されない背景には需要の少なさや本体の厚み・重量が増すこと、スライド部分の耐久性が問題やバッテリーの容量が確保しづらい……といった難点があることが考えられます。
携帯電話各社が最後に発売したスライド式QWERTYキーボード搭載モデルは以下の3機種。いずれも2011年発売で、シングルコアCPUやAndroid 2.3(または2.2)を備えるにとどまり、スマートフォンの高機能化が進んだ昨今では購入の選択肢に入れづらくなっています。
・GALAPAGOS 005SH(ソフトバンクモバイル)
・Optimus chat L-04C(NTTドコモ)
・REGZA Phone IS11T(KDDI)
◆買い換え時期が訪れる2013年に期待
残念ながら2012年に新機種が発売されることはありませんでしたが、来年こそは上記のモデルを購入したユーザーのための買い替え先となるモデルが発表されることに期待したいところ。ちなみに海外では今年もスライド式QWERTYキーボード搭載モデルの新機種が発売されています。
つい先日発売された「LG Mach」。物理キーボードに加えてデュアルコアCPU「MSM8960(1.2GHz)」を搭載し、LTEにも対応したAndroid 4.0スマートフォンで、スペック的には悪くありません。
発売される機種数が限られるのであれば、せめてその時点で最先端のスペックを備えたモデルを出して欲しいと願わざるを得ないわけですが、はたしてユーザーの希望はキャリアに届くのでしょうか。
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