裏面照射型CMOS採用カメラやフルHD液晶を備えたフルスペックスマートフォン「ELUGA X P-02E」で生存戦略を図るパナソニックが、あらゆるカメラで高画質撮影を可能にする技術を開発しました。
CMOSやCCDなど、イメージセンサの種類にかかわらず適用できるという、期待できる内容となっています。
マイクロ分光素子を用いたイメージセンサの高感度化技術を開発 | プレスリリース | ニュース | パナソニック企業情報 | Panasonic
パナソニックのプレスリリースによると、同社は光の波の性質(光波)を使って撮像素子に入射する光を色ごとに分離できる、独自の「マイクロ分光素子」を考案・開発し、イメージセンサに適用することで高感度なカラー撮影を実現する事に成功したそうです。
従来の構成比較と特徴。「マイクロ分光素子」を利用すれば今までのイメージセンサとは異なり、カラーフィルタを透過させる必要が無くなるため、光量が失われることなく約2倍の明るさで撮影可能に。
同じ感度のCCDを使用した上での撮影比較。右がマイクロ分光素子を使ったものですが、同技術は従来のイメージセンサにおけるカラーフィルタの置換えとして設計ができるため、CCDやCMOSといったイメージセンサの種類とは関係無く適用できるとのこと。
また、マイクロ分光素子は従来の半導体デバイスの製造で用いられている無機材料や加工プロセスを使って作製できるとされているため、そう遠くないうちに製品化されることも期待されます。
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