昨年10月にWiMAX ForumがWiMAXにTD-LTE方式との互換性を持たせた次世代規格「WiMAX Release2.1」を発表したことに伴い、「UQ WiMAX」が次世代通信サービス「UQ WiMAX 2+」に同規格を採用する方針であることを明かしたのは記憶に新しいですが、日本と同じくWiMAXサービスを展開している台湾でも同様の動きが見られることが明らかになりました。
Acer chairman calls for government help for Taiwan makers to compete in TD-LTE market
台湾のIT系ニュースサイト「DIGITIMES」の報道によると、台湾の経済省は第4世代携帯電話ネットワークの発展を促進する一環として、既存のWiMAXネットワークを生かしつつ、TD-LTEへの柔軟な移管を目指しているそうです。
国策としてWiMAXを推進しており、災害救援や交通規制、警察のシステムなどに加え、遠隔医療や教育などにも採用を進めてきた同国ですが、台北コンピュータ協会の会長で大手パソコンメーカー「Acer」の会長兼CEOのJT Wang氏が政府に対して、長年におけるWiMAXの開発から得られた経験と知識を生かし、TD-LTE市場へのメーカー参入を後押しすべきであるとコメントしたとのこと。
パソコンのみならずタブレット市場でも勢力を拡大しているAcerやASUS、大手スマートフォンメーカーのHTCなどが居並ぶ台湾であるだけに、同国でも「WiMAX Release2.1」が採用されるのであれば、対応端末の増加も期待できるため、もしかするとUQ WiMAXへの追い風が吹くことになるかもしれません。
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