NTTドコモが今年2度目、そして過去5度目となる純減を記録しました。
契約数月次データ : 携帯電話等契約数 | 企業情報 | NTTドコモ
NTTドコモの契約者情報によると、同社の2013年6月度の新規契約数はマイナス5900の純減を記録しています。
・NTTドコモの純減記録
2013年6月(5900件)
2013年1月(1万2900件)
2012年11月(4万800件)
2007年8月(2万2900件)
2006年11月(1万7500件)
携帯電話契約の内訳。プリペイド契約(1万1500件)、フィーチャーフォンのiモードとスマートフォンのspモードを合算した契約数(15万800件)、自販機の通信などの機器に組み込まれる通信モジュールサービス(7700件)すべてが純減という形に。
地域別データ。すべての地域で純減する中、関東甲信越のみ5万2200件の純増と突出していますが、これは「ワンコインSIM」などに代表される、ドコモ回線を利用したMVNO(仮想移動体通信事業者)による通信サービスでの純増が同地域として一括カウントされていることによるもの。
これらの情報をまとめると、NTTドコモは最もうまみのあるフィーチャーフォンやスマートフォンのみならず、通信モジュールですら純減する中で、単価の低いMVNO(回線貸し)のみが純増。極めつけにそれらをトータルしてもマイナス……という、なかなか洒落にならない状況へと陥っているわけです。
ちなみに先日、7月4日付けでメディア各社がNTTドコモの加藤社長インタビューを一斉に掲載しており、その中で「ドコモのツートップ」が好調であることなどがコメントされていますが、これはおそらく同社の今後の方針などを消費者に伝えるためであると同時に、翌日行われるであろう純減報道がツートップ施策に影を落とさないことを目的としたものであると考えられます。
ドコモ、iPhone販売か…アップルと交渉中 : ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
ドコモ iPhone導入判断できず NHKニュース
ドコモ、スマホ値引きで明暗 主力120万台超 対象外は1万台も - MSN産経ニュース
NTTドコモ:割引販売の2トップ戦略奏功- 毎日jp(毎日新聞)
朝日新聞デジタル:ドコモ社長、止まらない流出に新施策を検討-“ツートップ”戦略は維持 - 日刊工業新聞ニュース - テック&サイエンス
docomo IDがターニングポイント:ドコモが取り組む「新しいキャリア」の姿とは?――NTTドコモ 加藤社長に聞く (1/3) - ITmedia Mobile
ツートップは順調、TizenはLINEと連携――ドコモ加藤社長に聞く
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