パソコン市場の縮小とタブレット・スマートフォン向けプロセッサでの出遅れというダブルパンチ状態のIntelが、巻き返しを図るために開発している「Bay Trail-T」プラットフォームの性能が十分であることが明らかになりました。
Vendors pleased with Bay Trail-T performance, but concerned about pricing
この記事によると、Intelがタブレット向けに設計した「Bay Trail-T」プラットフォームを採用したプロセッサは、十分満足できるほどの性能と低消費電力を兼ね備えており、タブレットメーカー各社が好意的に受け止めているそうです。
同プラットフォームは最新の22nmプロセスを採用したSilvermontアーキテクチャを採用することで高い性能と低い消費電力を実現したほか、パソコン向けのゲームなどに採用されている最新の「DirectX 11」をサポート。対応OSはAndroid 4.2やWindows 8.1で、Windows 8.1版は10月末、Android 4.2版は11月中旬の出荷を予定。
このようになかなか悪くない内容の「Bay Trail-T」プラットフォームですが、Intelは提供価格を20~30ドル台にする方針。しかしながら競合メーカーとなるMediaTekのプロセッサが15ドル程度であるため、クアルコムやNVIDIAを含む競合他社より優位に立つためには同程度の価格帯へと引き下げる必要があるとされています。
なお、Bay Trail-Tは現行のAtomプロセッサから抜本的なレベルで大きく変更が加えられており、性能が大きく向上する見込み。バッテリ駆動で8時間以上の利用や数週間のスタンバイが可能になるなど、期待せざるを得ない内容となっています。
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