自社のスマートフォンが他社よりも高性能であると誤認させるため、特定のベンチマークソフトを起動したときに普段よりも高いパフォーマンスが出るように最適化する「ベンチマーク詐欺」をSamsungが行っていたことを以前お伝えしましたが、なんと大手メーカー各社がこぞって行っていた事が明らかになりました。もう何を信じていいのか分かりません。詳細は以下から。
AnandTech | They're (Almost) All Dirty: The State of Cheating in Android Benchmarks
Samsungの不正を暴いた海外のAndroid情報サイト「AnandTech」が各ベンチマークソフトを用いて行った調査によると、今回新たに「クロ」という判定が出たのはSamsungに加えてASUSとHTC、LGの3社。
ラインナップは「Padfone Infinity」「HTC One」「HTC One mini」「LG G2」「Galaxy S4」「Galaxy Note 3」「Galaxy Tab 3 10.1」「Galaxy Note 10.1(2014年版)」で、国内でも販売されているモデルも含まれています。
各モデルがどのベンチマークソフトで細工をしていたのかがよく分かるグラフ。「Y」がクロということです。基本的に「AuTuTu」と「Vellamo」はほぼ全メーカーが対策済み。中でも「Galaxy」シリーズは対応ソフトが多く、実際の1.9倍近くのパフォーマンスを叩き出すモデルも。
まさにスペック比較の根底を揺るがすことになった今回の出来事。メーカー各社にも言い分はあると思われますが、ベンチマーク結果を信じて購入してしまったユーザーがあまりにも浮かばれないのではないでしょうか。
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