19世紀に驚くほど精密で躍動感と透明感に満ちた波を描き上げたロシア人海洋画家

CGを始めとした作画技術の発展で、飛躍的に表現の幅が豊かになった現代。ですが19世紀に息を呑むほど美しい、透明感と躍動感に満ちた波を描き上げる画家が存在していました。


19世紀末のウクライナ生まれのロシア人画家イヴァン・コンスタンチノヴィチ・アイヴァゾフスキーさんは卓越した技術で海の風景を描き続け、生涯に残した6000点の作品の半数以上に水の透明感と波の躍動感、そこに差し込む光の微妙な色合いからなる海が描かれています。

このことからアイヴァゾフスキーさんは海洋画家と呼ばれており、海洋画の評判によって長くロシア海軍から作品を委嘱され、さらにはオスマン帝国の宮廷画家を努めたこともあります。








彼の描く見ているだけで引きこまれそうな海の色は、どれだけ技術が発達しても色褪せることはなさそうです。

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