TegraやOMAPといった競合を押しやり、スマートフォン市場で圧倒的なシェアを獲得したプロセッサ「Snapdragon」を展開するクアルコムが最新モデル「Snapdragon 410」を発表しました。詳細は以下から。
410 Chipset with Integrated 4G LTE World Mode for High-Volume Smartphones
クアルコムのプレスリリースによると、同社は150ドル(約1万5000円)以下で販売される中国や新興国をはじめとした地域向けに低価格スマートフォンのプロセッサ「Snapdragon 400」を高性能化した「Snapdragon 410」を開発したそうです。
Snapdragon 410はiPhone 5sに搭載されている「Apple A7」同様、64ビット対応のプロセッサで、世界各国の3Gおよび4G LTEに加え、デュアルおよびトリプルSIMを利用可能。
CPUは28nmプロセスを採用して製造されたARM Cortex A53(クアッドコア、1.2GHz)で、GPUは1080p動画の再生や1300万画素カメラに対応した「Adreno 306」。低価格スマートフォン向けであるにもかかわらず、高い処理性能を実現しています。
さらにWi-FiやBluetooth、FM、NFCにも対応しており、GPS、GLONASS、BeiDouといった衛星利用測位システムも利用できるオールインワン仕様を採用することで、スマートフォンメーカーの開発コストを下げることも可能。
対応OSはAndroid、Windows Phone、Firefox OSなどで、2014年前半にサンプル出荷が行われ、商用端末の発売は2014年後半になる予定とされています。
すでに2014年前半にSnapdragon 800の後継となる「Snapdragon 805」の登場が告知されているものの、こちらは64ビット対応ではないため、Snapdragon 410の登場時期と合わせて考えると、多くの人にとって本命となりうる「Snapdragon 810」の投入時期は2014年の秋冬あたりということになるのでしょうか。
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