私たちが毎日使うコンピューター、いつ、どこから始まったのでしょうか。その発想の源流は240年前の自動筆記人形にまで遡ることができました。
第2次世界大戦後、冷戦の中で大きく進化し、私たちの生活に欠かせないものとなったコンピューター。スマフォから家電まで、あらゆるところに入り込んでいます。この源流を探っていくと、240年前にスイスで作られた自動筆記人形にまでたどり着きます。
この少年の形をした人形「The Writer」はオートマトンとも呼ばれる自動装置です。1770年代にスイスの有名な時計職人 Pierre Jaquet-Drozさんによって作成されました。カムの技術を駆使して40もの文字の動きと紙への筆圧をコントロールし、紙を動かし、文字を目で追うという恐ろしいほど精密で人間的な動きを実現しています。
どの文字も書くことができるということはどんな文章でも書くことができる、ということを意味しており、それを自由にアレンジできるという発想は現代の「プログラミング」に通じるものと言えます。
The Writerは時計職人の技術を最大限に駆使した全て手作りの6000もの部品を少年の人形の内部に超精密に組み込んでおり、電源などの外部動力を必要としません。
実際に動きを見られる動画は以下から。視線の動きに魂を感じます。
'The Writer' Automaton - YouTube
The Writer Automaton - An Ancestor of Today's Computer Oddity Central - Collecting Oddities
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