「我々は農民であり、ヤクの売人ではない」世界初のマリファナ大学が来たる2000億円産業の担い手たちを育成中



先日BUZZAP!ではオバマ大統領が「大麻は酒よりも害がない」と発言したことは先日お伝えしましたが、大麻合法化の波の中で、カリフォルニアの世界初のマリファナ大学が大盛況となっています。

カリフォルニア州オークランドに位置するオークスターダン大学は世界初の「マリファナ大学」と呼ばれ、大麻の研究と栽培に全力を注いでいます。とは言っても、この大学では大麻を吸引して遊んでいるわけではありません。

Oaksterdam University - Quality Training for the Cannabis Industry

大学ではこれまでに合計15000人の学生が既に大麻について学んでおり、現在コロラド州とワシントン州での大麻合法化に伴う巨大産業化に向けて大盛況となっています。

もちろんこの大学、大麻を吸引して遊ぶ場所ではありません。主催者達はこのクラスを2000億円規模の合法的なビジネスへの入口であると考えています。

学生たちは「我々は農民であり、ヤクの売人ではない」と教えられます。そして300万人と言われる大麻使用者に向けた利益の上がるビジネスの方法から、法的アドバイス、電気工学、園芸学なども学ぶことができます。大学のプロモーション動画は以下から。

Oaksterdam University Campus Video - YouTube

名前を明かさないことを条件に取材に応じた学生のひとりは



「大麻の栽培って考えてたよりずっと学ぶことが多いの。みんなこんなの単純だって考えるんだけど、室内での栽培には光の最も効果的な使い方から必要な水の量まで、とても多くの技術的側面があるの。

もちろん私たちは大麻製品に関する法律に従わなきゃいけないんだけど、他の農作物と同じように有害な化学物質や農薬を使わないようにする必要があるわね」




と述べています。

カリフォルニア州では医療大麻の所持は州法では合法ですが、連邦法では違法のままで、この矛盾を突いて2012年4月にはオークスターダン大学に対して当局から手入れが入り、大麻草と設備を押収されてしまいました。

罰金などは科せられなかったのですが、生徒数はその後落ち込み、大学もより小さな場所に移転せざるを得ませんでした。

しかし大麻合法化が進んだ現在、入学者数はうなぎのぼりになり、講義は毎日開催され、課程へのウェイティングリストまで作成される事態となっています。

現在20の州で医療大麻などに関した大麻製品が認められ、今後の展望は非常に明るいものとなっています。

別の学生は



「これまでずっとみんなマリファナ吸ってきて、ようやく国の法律が追いついてきたってことさ」




と答えています。

実際に大麻産業が大きな富をもたらすことが明らかになった時、アメリカという国、そして諸外国はどのように反応するでしょうか?


なお、入学して受講してみたい方は以下の公式HPから科目を閲覧し、手続きを行うことができます。

Oaksterdam University - Enroll

Oaksterdam marijuana university where students learn to grow A-grade cannabis Mail Online

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