Photo by Janne Moren
日本でも毎年バレンタイン中止の悲痛な叫びがこだまする2月14日、中国の上海では勇者たちが見事に困難なミッションを達成、部分的とはいえバレンタインデーを中止に追い込むことに成功しました。
クリスマスと共に非モテクラスタに目の敵にされるバレンタインデー。毎年中止を求める声が沸き起こりますが、チョコレートメーカーやマスメディアの商業戦略の前にその声はかき消されるばかり。
しかし中国がやってくれました。UPというハンドルネームの中国人男性がクラウドファンディングサイトを通じ、バレンタイン中止のための作戦への協力を中国中の独身者たちに呼びかけました。
そしてその結果、彼らは上海市内の観光名所「新天地(Xintiandi)」のショッピングモールの映画館で2月14日の夜に上映されるラブストーリー『北京の愛の歴史』の125席のうち、全ての奇数番号席を買い占めてしまったのです。その結果予約画面はこの通り。カップルは並んで手を繋ぎながらキャッキャウフフと映画鑑賞することはできません。
UPさんはオンライン上に以下のメッセージを残しています。
「バレンタインデーに映画デートがしたかったか?残念だったなあ。お前らはバラバラに座るしかないんだよ。でも『遠ざかるほど思いが募る』って言うだろう?俺たち独りモンにもチャンスをくれよ」
大胆不敵です。ネットで歯ぎしりしているだけでなく、プロジェクトを組んで資金を集め、リアルの世界に打って出ています。まさに勇者です。滾るパッション、溢れるウィット、三国志の英雄たちを輩出した中国の本領発揮と言えそうです。
なお、この作戦には多くの困難が合った模様。まずこの映画館のオンラインの発券システムではすべての座席を買い占めることはできず、直接交渉してもバレンタインデーの夜のラブストーリーという売れ筋チケットだったため、買い占めはできませんでした。
そこでクラウドファンディングサイトを使って資金を集め、奇数席の買い占めという奇策を決行しました。この快挙に中国版Twitterウェイボー上では絶賛の嵐が巻き起こっているとのこと。
なお、最後になりますが、このUPさんが今回このような作戦に出た理由は「去年彼女にフラれた」からとのこと。どうやらUPさん、ただの「非モテ」とは言えなそうです。
Shanghai couples seeking Valentine’s Day cinema tickets foiled by bitter singles South China Morning Post
(Photo by Janne Moren)
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