発熱問題による開発スケジュールの遅延が取りざたされているクアルコムの新型プロセッサ「Snapdragon 810」について、興味深い実験結果が発表されました。詳細は以下から。
海外メディア「STJS Gadgets」によると、昨年夏発売の「Xperia Z2」から、まもなく発売される「INFOBAR A03」まで、数多くのスマホで採用されている「Snapdragon 801」と、新たに登場する予定の「Snapdragon 810」の比較実験を行ったそうです。
これはそれぞれのプロセッサを採用したスマホに一定の負荷をかけた際の表面温度を測定して比較するというもの。なお、多くのスマホは本体保護のため、45度以上に過熱しないよう設計されており、超えると自動的に処理速度が落ちるようになっています。
まずはレーシングゲーム「Asphalt 8」を30fpsで20分プレイしたところ。801搭載スマホでは45度に到達してしまったのに対し、810では40度を少し超えた程度で収まっています。
4K動画撮影時に至っては810の「クール」っぷりが際立つ形に。通話時や写真撮影時などと同じ、約30~35度程度です。
なお、4K動画撮影機能はSnapdragon 801には荷が重く、多くのメーカーが自社スマホへの実装を見合わせ。4Kの普及を目指すソニーが採用したものの、数分撮影すると熱でカメラが強制終了してしまっていたのは記憶に新しいのではないでしょうか。
Xperia Z3(試作機)の4K動画撮影機能、発熱で10分間に2回強制終了→録画ボタンタッチ不可に - YouTube
「同じ負荷であれば少なくともSnapdragon 801よりはクール」ということになった、今回の実験結果。いずれの結果もGPUに依存する部分が多く、CPUを含めた場合が気になるところですが、採用機種の国内でのお披露目が待たれます。
STJS Gadgets Portal: SnapDragon 810 processor : Cooler than what everyone would have expected
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