飲むだけで済む「カプセル内視鏡」も、胃カメラを生んだオリンパスの技術はここまで進んだ
今年で生誕65年を迎える胃カメラ。実は日本人に多い胃がんを治すため、東大病院の医師から依頼を受けたオリンパスが1950年に実用化へとこぎつけた、日本発の医療器具だということを知る人は少ないのではないでしょうか。
本日から開催されている「未来医XPO’15」では、そんな胃カメラの歴史と共に、最新技術の展示が行われていました。詳細は以下から。
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未来医XPO’15のオリンパスブース。
カメラなどの光学機器に強いことでも知られる同社ですが、このイベントで展示されていたのは内視鏡(胃カメラ)でした。
これが世界で初めて実用化された胃カメラ「ガストロカメラI型(GT-I)」本体。
当時は胃の中の状況をリアルタイムで見るようなことはできず、胃の中を照らし、フィルム式のカメラで写真に収めて現像……という仕組みを採用していました。
そんな胃カメラが飛躍的に進化したのは今からおよそ50年前となる、1964年のこと。
曲がっていても光を伝えられるグラスファイバーを用いた「ファイバースコープ」の登場により、直接胃の中を観察することができるようになりました。
そして30年前の1985年には挿入部の先端にCCDを組み込み、モニターに映し出すことができるようになった「ビデオスコープ」が誕生。
複数の医師や医療従事者が観察状況を共有できるようになったことで、診断の精度が飛躍的に向上したとされています。
そこから30年が経過した今、内視鏡はハイビジョンに対応。さらに極小カプセルにさまざまなセンサーを埋め込んだ「カプセル内視鏡」が実用化されるなど、技術は飛躍的に進化しています。
なお、オリンパスブースでは内視鏡を用いた外科手術を体験可能。
患部を立体的に把握するため、3Dモニタ・3Dメガネが採用されています。
実際に試してもらったところ。手術する側に回る……というのはなかなか体験できないことであるため、もし同イベントを訪れることがあれば、一度試してみることをオススメします。
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