朝日新聞社系列で、パソコン関連の情報を扱う「ASAHIパソコン」に掲載されたXperia Z4の記事が何やらすごいことになっているので、ツッコミを入れてみます。詳細は以下から。
これが4月16日11:30付けで公開された記事。Xperia Z4の進化点について解説するというものです。
気になる最新スマホ「Xperia Z4」はどこが進化するのか? 〈ASAhIパソコン〉|dot.ドット 朝日新聞出版(魚拓)
しかし読み進めていくと、のっけからツッコミどころ満点。そこで読者の誤解を解くためにも、あえてツッコんでみることにしました。
ラスベガスで開催された世界最大のIT&家電ショー「CES 2015」で発表された「Xperia Z4」。発売前から話題となっているが、従来品とどこが違うのだろうか?
→そもそも1月6~9日に開催された「CES 2015」でXperia Z4は発表されず、新型ウォークマンやAndroid TV搭載のBRAVIAがお披露目されました。
従来機のXperia Z3の発売が2014年の秋冬モデルという点と、ソニーが半年ごとにフラグシップ製品を販売するという傾向を鑑みると、初夏モデルでのリリースとなる可能性が高い。さらに、CES 2015の発表後、1~2カ月後くらいに発売されるというセオリーも見逃せないだろう。
→「初夏発売」と「CESの1~2ヶ月後(2~3月)」では全く時期が違います。
一方、ソニーの平井一夫社長は今年3月にスペインで開催された「Mobile World Congress 2015」でXperia Z4の発表を見送るなど、いまだその姿が見えてこない。
→「CES 2015で発表された」とは一体何だったのでしょうか……。
そこで発売前だが、事情通の家電量販店の人に聞いてみることにした。
→!?
あとの主要スペックをまとめてみた。
・OS Android4.4 → Android 5.0
・RAM容量 3GB → 4GB
・バッテリー 3100mAh → 3400mAh
・カメラ 「うーん、従来のままだと聞いておりますが……」
Google タブレットが搭載をしている最新のAndroid 5.0が手に入る!? RAMが4GB、かなりいいじゃないですか! そして、バッテリーの10%増量!! カメラは従来通り2070万画素もあれば十分!!!
→急にどこかの海外ブログメディア日本語版のような文体になりましたが、もう少し良い書きようはなかったのでしょうか。
海外のリーク情報などをベースに書くのではなく、わざわざ家電量販店の店員に聞くところといい、なんだか捨て鉢さすら感じる上記の記事。今後修正される可能性があるため、是非今のうちに全文を読んでおくことをオススメします。
なお、大手新聞社系列の紙面で、誤解に基づいたIT関連の話題が載るのは時折あることで、今回の記事は比較的マシな部類。
BUZZAP!で確認できている最もひどい事例は2012年に産経新聞社が行った、「iPad 3が第4世代LTEと呼ばれる高速通信のゲーム規格に準拠」という、何が何だか全く分からない報道で、そのひどさの詳細は以下の関連記事から確認できます。
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