NTTドコモの2015年夏モデルとして発表された「AQUOSケータイ SH-06G」「ARROWSケータイ F-05G」のレビューをお届けします。詳細は以下から。
◆AQUOSケータイ SH-06G
これが「AQUOSケータイ SH-06G」。約3.4インチqHD(960×540)液晶や撮影補助機能「フレーミングアドバイザー」対応500万画素カメラ、GPS、ワンセグ、Bluetooth 4.0搭載。キー部分がタッチパネルになり、スマホ感覚で操作できる「タッチクルーザーEX」やスクリーンショット機能を備えたモデルです。
auから発売されたシャープ製ガラホ「AQUOS K」とほぼ同一のコンセプトで、OSにはAndroidを採用。LINEなどに対応しますが、Google Playは利用不可。
バッテリー容量は1410mAh
触ってみたところ。「AQUOS K」と大して変わらない印象でした。
カラーバリエーションは3色です。
◆ARROWSケータイ F-05G
こちらは富士通版ガラホ「ARROWSケータイ F-05G」。約3.4インチWVGA(854×480)液晶や810万画素カメラ、ワンセグ、Bluetooth 4.0搭載(GPSは非搭載)。雑踏の中でも声が聞きやすい「スーパーはっきりボイス4」や年齢に合わせた聞きやすさにする「あわせるボイス2」、「ゆっくりボイス」などにより、通話しやすいのも特徴。
基本的にAQUOSケータイとできることは同じ。やはりGoogle Playは利用できません。
バッテリー容量は1700mAhとかなり大きめ。連続待受時間は900時間です。
実際に触ってみたところ。3G回線のみの対応であるため、あまり快適なブラウジングはできません。
カラーバリエーションは3色になります。
◆au版と比べて残念な仕様に
ガラケー感覚でフルブラウザやLINEなどを利用できる上、今までと同じガラケー向け料金プランで利用できるため、なかなか悪くなさそうなAQUOSケータイ、ARROWSケータイの2機種。
しかしながらいずれのモデルもおサイフケータイ非対応な上、利用できるネットワークも3GのみでLTEには非対応。さらにWi-Fiにも対応しておらず、テザリングもできないなど、先行して発売された「AQUOS K」と比較して、かなり限られた仕様になっています。
なお、ドコモの説明員いわく、機能を絞ったのは製造コストを下げるためとのこと。
しかしSNSなどでも動画や高画質写真などのリッチコンテンツが頻繁に扱われるようになった昨今、Wi-Fiすら使わせない3G回線オンリーというのは不便と言わざるを得ないことや、おサイフケータイを必要とするガラケーユーザーのことを考えると、わざわざ低いスペックで揃えた2機種をほぼ同時期にリリースすることに、あまり意味があるようには思えません。
むしろ「せめてどちらかの機種だけでもおサイフケータイやLTE、Wi-Fi、VoLTEなどを搭載し、ガラケーライクな見た目でありながら高音質な通話や高速通信を楽しめる『全部入り』にして差別化することはできなかったのか」とすら思うわけですが、極力メーカーごとに売れ行きにばらつきが出ないようにした、ドコモ側の悪平等的な発想の結果なのでしょうか。
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