【無事開催】台風11号で祇園祭の山鉾巡行が中止の危機、これまでの中止・延期理由が歴史的すぎると話題に


日本三大祭のひとつ、京都の祇園祭。明日17日はクライマックスとなる山鉾巡行(前祭)ですが、台風11号の接近に伴い開催が危ぶまれています。

京都の夏を彩る祇園祭。日本三大祭の筆頭に挙げられるこの祭は貞観11年(869年)に始まり、1100年以上に渡って続けられる伝統あるお祭り。7月1日から丸々1ヶ月の間多くの神事や行事が繰り広げられます。

そのクライマックスとされるのが7月17日に行われる前祭の山鉾巡行。去年から後祭が再開されましたが、9基の鉾と14基の山が京都の街を巡る前祭の山鉾巡行には日本全国はもちろん世界中から多くの観光客が訪れます。

そんな山鉾巡行を明日に迎え、今年は台風11号が直撃に近い形で接近中。祇園祭山鉾連合会によると、暴風警報が発令されれば巡行を中止せざるを得ないとのこと。

高さが5階建てビル程にもなる鉾は強風で倒れる可能性もあり、見物人が詰めかける中でそうした転倒事故が起きるのは非常に危険。既に一部の山鉾では提灯を撤去したりビニールシートを欠けるなど対策を始めています。

この祇園祭、1100年を超える歴史の中ではもちろん中止や延期されたこともあるのですが、その理由がまさに京都と話題になっています。

応仁の乱により1467年から1499年まで32年間祭が途絶えていたことはホームページなどにも記載されていますが、その後も1582年には本能寺の変で11月に延期。1865年には禁門の変の影響で前祭が中止。

また1879年から1895年の間にはコレラの流行に絡んで4回に渡って延期や前倒しが行われています。第二次世界大戦前後にも1943年から1946年の4年間中止されており、最も最近は1962年の阪急電鉄の工事にともなって中止と、異彩を放っています。

悪天候での中止、延期は最も最近では1884年の大雨の影響での前祭の延期となっており、明日中止となると、実に悪天候という理由では131年ぶりの中止ということになります。

なお、開催か中止かは17日午前5時の段階で決定するとのこと。一体どうなるのでしょうか。

本能寺の変で延期した例も…祇園祭に台風迫る 社会 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

【追記】
山鉾巡行は風雨の中、無事に開催されました。京都の暑い夏が本格的に始まります。

京都祇園祭:山鉾巡行、風雨の中に「エンヤラヤー」響き - 毎日新聞

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