主力のスマホ事業に陰りが見えるSamsungが、戦略転換を進めつつあります。詳細は以下から。
Samsung eyeing 14nm chip orders from HiSilicon
台湾メディア「DIGITIMES」の報道によると、SamsungはHiSiliconから14nm FinFETプロセスのプロセッサの製造を受注するため、TSMC(台湾セミコンダクター)社と入札を争っているそうです。
HiSiliconは世界シェア上位のスマホメーカー・Huawei傘下のプロセッサを設計する会社で、現在はTSMCにプロセッサの製造を委託。
Samsungは14nmプロセスのチップセット製造で価格攻勢を仕掛けており、すでにiPhone 6sに搭載された「Apple A9」のみならず、クアルコムのSnapdragonシリーズの一部についても受注を獲得。
もしHuaweiから受注できれば世界シェアトップのメーカー各社のプロセッサを製造することとなり、自社のフラッグシップスマホ「Galaxy S」シリーズに搭載されている「Exynos」と合わせて、世界中のスマホの大半がSamsungが製造したプロセッサを搭載することとなりそうです。
なお、Samsungのプロセッサ製造事業は決して順風満帆というわけではなく、iPhone 6s向けのApple A9では、TSMC製のほうがバッテリーが2時間長持ちすることが判明して炎上したばかり。
自分のiPhone 6sがどちらのメーカー製Apple A9を搭載しているかが分かるアプリは以下。
Battery Memory System Status Monitor | App Store
プロセッサを製造するメーカーによってiPhone 6sに性能差が生まれていることについてはAppleも認めており、次のiPhoneが搭載する「Apple A10」はTSMC独占になるとも報じられていますが、Samsungは首尾良く受注を拡大できるのでしょうか……?
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