決定的な一瞬を求めてカメラを構え続けたひとりのカメラマンがついに求めた瞬間を完ぺきに捉えました。息を呑む見事さです。
スコットランドの写真家Alan McFadyenさんはある1枚の決定的な瞬間の写真を撮影するために6年間、4200時間もの間カメラを構え続け、72万枚もの写真を撮り続けました。
その瞬間とは鏡面のような水面に向け、カワセミが魚を捕らえにダイブする瞬間。英語ではキングフィッシャーという名前で漁の達人として知られるカワセミの、まさに神業の瞬間でした。
McFadyenさんは元々漁師だったのですが、背中の怪我のために漁を続けなくなり、2009年から野生動物を撮影する写真家に転職しました。子供の頃からMcFadyenさんは今は亡き祖父と共に湖を訪れ、カワセミの営巣地を見て育ちました。そして写真家になることを選んだ時、完璧なカワセミの写真を取ることを決意したのです。
McFadyenさんは年に平均で100日間湖に出かけ、カワセミが湖にダイブする瞬間を待ち付けました。
カワセミは弾丸のように高速でダイブするので、良い写真を撮ろうとしたらありったけの幸運と忍耐強さが必要です。メスのカワセミは1日に数えるほどしかダイブしないので、その瞬間を予想するのは困難なのです。
とMcFadyenさんは語ります。ですが、ついに先月、全てのタイミングが一致する瞬間が訪れました。鏡面のような湖にまさにくちばしを突き入れる瞬間のカワセミの完璧なシンメトリーとなった瞬間の撮影に成功したのです。それがこちらの写真。
また、McFadyenさんはもちろんこの瞬間を待ち付けただけではなく、カワセミを始めとした数多くの野鳥や野生動物の美しい写真を撮影しています。また、スコットランドの写真家やバードウォッチャーのための撮影用の隠れ場所のレンタルなども行っているとのことです。
また、彼のこれ以外の作品はFlickrから閲覧することができます。いずれもいきいきとして時に自然の厳しさをも写し込んだ素晴らしいものですのでぜひじっくり見てみることをおすすめします。
This Shot of a Diving Kingfisher Was 6 Years and 720K Photos in the Making
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