Photo by Kevin Gill
除名された冥王星に変わる真の第9番惑星が存在する可能性が天文学者らによって示されました。詳細は以下から。
19世紀から存在が予想されながらも発見されることのなかった大質量の第9番惑星。その存在の証拠が見つかったと天文学者らが主張しています。
カリフォルニア工科大学の天文学者Mike Brown博士とKonstantin Batygin博士らの研究チームは1月20日出版のAstronomical Jounalにおいて、第9番惑星の存在の証拠を発見したとの研究報告を行いました。
この第9番惑星の存在は数学的モデルと、太陽系辺縁部に存在するカイパーベルトと呼ばれる天体の集合体に属する複数の天体の動きから導き出されたもので、この惑星は存在するとすれば大きさは冥王星の5000倍で地球の10倍、海王星に匹敵するものだとのこと。
公転周期は1万年から2万年の間で公転軌道は極めて細長く、太陽から地球の200倍の距離よりも内側に近づくことはないとのこと。
Brown博士はこの発見について
こんな話を突然読んだら「そんなばかなことがあるものか」というのが最初の反応だっただろう。しかし提示された証拠と統計を見れば、これ以外の結論に落ち着くのは非常に難しい。
と自信を見せています。ただし望遠鏡で第9番惑星を発見するのは困難であると見られており、Brown博士らは既にハワイのすばる望遠鏡を用いて観測を行っていますが未だ成功していません。
さて、冥王星が脱落した後の真の第9番惑星が本当に存在するとすれば大きなロマンですが、果たして本当に発見されることになるのでしょうか?
Evidence grows for giant planet on fringes of Solar System Nature News & Comment
(Photo by Kevin Gill)
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