かつては「健康に悪い」とされながら、結局問題なしと判明した5つの食べ物

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その食べ物が本当に健康に良いのか悪いのか。その常識は大間違いかもしれません。詳細は以下から。

科学的な研究が進むにつれて、ある食べ物が健康に良いか悪いかという「常識」は変化してゆきます。昔は良いとされたものがNGとされるのはもちろん、新たな研究によってかつては悪者扱いされた食材が問題なしと判明することもあります。

そんな食べ物の代表格がこれらの5つ。順に見ていきましょう。

1.たまご
たまごは185mgものコレステロールを含むことから、長い間動脈硬化を引き起こし、脳卒中や心筋梗塞などの原因になるとされてきました。しかし、この20年の栄養学と医学の分野での研究によって、食事によって摂取されるコレステロールと血中コレステロール濃度には因果関係が無いことが分かってきました。

こうした研究の進展を受け、日本でも厚生労働省が2015年4月に改訂した「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では、食事からのコレステロールの目標量を撤廃しています。

なお、コレステロールを多く含むとされてきた食品はたまご以外では鶏レバー、バター、エビ、イクラなど。これらの食品を「コレステロールが多い」という理由で忌避する理由は最早存在していません。もちろんプリン体や脂質に関しては別問題なので注意。

2.マーガリン(ファットスプレッド)
マーガリンの健康への良し悪しについては長い歴史があります。

19世紀中頃に植物性脂肪から作られたマーガリンは、価格の安さと健康に関わる専門家たちが飽和脂肪酸の摂取を減らすことが冠動脈心疾患を防ぐために有効だとしたことで広く食されるようになりました。

しかし、飽和脂肪酸による冠動脈心疾患の事例が減って来た後、研究者らはトランス脂肪酸と冠動脈心疾患の関連性を複数の研究によって明らかにしていきました。これによって世界中でトランス脂肪酸を含むマーガリンへの圧力が強まります。

食品業界はこうした動きに俊敏に反応してトランス脂肪酸を含まないマーガリンを開発、現在では既に主流になっています。

3.ジャガイモ
ジャガイモは野菜の中では高血糖食品として避けられがちです。確かに炭水化物の塊というイメージがありますが、それ以外にもビタミンC、ビタミンB群、微量ミネラルなどを含んでいます。

なお、調理法によってもその栄養価値は変化していきます。熱を通した後に冷ましたジャガイモでは難消化性デンプンが増加。この難消化性デンプンは食物繊維と同じように働き、腸内の善玉菌にも良い影響を与えます。

4.乳製品
牛乳、バター、ヨーグルト、チーズといった乳製品は多くの人の基本的な食物であり続けてきました。ですが、食事のパターンの変化によって単純に健康的とも言えなくなってきました。

乳製品は動物性タンパク質やカルシウムを多く含んでおり、そうした意味では健康的と言えます。ただし、乳脂肪分を多く含んでいればもちろんそれだけ冠動脈心疾患などのリスクは高まります。

現時点では乳製品が健康的に良いとする研究も悪いとする研究も乱立しており、どの乳製品をどの程度摂取すれば健康に良いと断言することは困難。ですが、摂取するカロリーや脂肪分の量がオーバーしていなければ避ける理由はありません。

5.生のナッツ類とナッツバター
ナッツ類は高脂肪高カロリーの食品として、ダイエットしたい人は摂取すべきで無いとされてきました。しかし、近年の研究では生のナッツ類は健康の鍵となり、健康な体重の調整に重要であることが分かってきました。近年の研究では、循環器疾患、冠動脈心疾患、心臓性突然死を予防することが分かっています。

また、生のナッツ類はタンパク質や良質な脂肪、食物繊維、微量栄養素を豊富に含んでいることも明らかになっています。

ピーナツバターをはじめとしたナッツバターも同様に健康的で、タンパク質に良質な脂肪、食物繊維、ビタミンB6、マグネシウムなどを含んでいます。


結論としては、ひとつの学説や声高な「食べてはいけない!」の声に惑わされないことが大切です。確かにカロリーの取り過ぎは問題を引き起こしますが、その食物に含まれる栄養素の価値まで広く考えれば、バランス良く適量を食べることは害にはなりません。

いわゆる「スーパーフード」のような夢のような食物や、その逆の諸悪の根源のような食物があるという発想はまず捨てることです。食品のある部分にだけフォーカスすればそうした極論は言えますが、実際に毎日食べ続けるのが食物です。

特に、扇情的な学説で耳目を集めたり、自らのビジネスに誘い込むために人々の不安を煽って「健康的な食」を売り込もうとする人は少なくありません。食物だけに限りませんが、分かりやすく刺激的な話には眉に唾を付ける癖を付けましょう。

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