国内初の携帯電話初号機「TZ-802型」をはじめ、1998年までの機種を網羅した第1弾、iモードやFOMA誕生時の機種をまとめた第2弾に続いて、ドコモが2012年までに発売した全機種まとめ記事をお届けします。
今回はサービス開始当初、あれほど端末が大きく、使い物にならなかったFOMAが主流だったmovaとバトンタッチしていく様子をお届けしています。詳細は以下から。
◆2003年
iモードに初めて対応した「501」シリーズ以来、着々と世代を進めてきたmovaシリーズも、2003年には5代目に突入。504iSから搭載を始めたカメラはついにメガピクセル級にまで進化したものの、だんだん円熟期を迎える形に。一方でFOMAの小型化・省電力化が進み、実用性を増してきたほか、腕時計型PHS「WRISTOMO」など、ユニークなモデルも発売されるようになってきました。
◆2004年
そしてmovaとFOMAの力関係が逆転したのが2004年のこと。型番を改めた900iシリーズがメーカー各社のフラッグシップモデルとして相次いで発売され、今までの50xiシリーズと立場が入れ替わる形に。メインストリームから外れたmovaは音楽ケータイ第2弾「Music PORTER D253iWM」や今でも再販の要望がある「premini」などで存在感を発揮することになりました。
◆2005年
着うたや着モーションといった、movaではできなかった機能をさらに強化した901iシリーズが発売された2005年には、506iSシリーズや「premini-II」がリリースされたものの、movaの退潮が顕著に。なお、普及モデルのmova「25xi」シリーズは「Lechiffon(P253iS)」をもって同年に新規開発が終了しています。
◆2006年
2月発売の「N506iSII」でmovaの新機種開発は完全終了。一方でFOMA 903iシリーズは全機種にGPSを搭載したほか、おサイフケータイや音楽再生機能も強化され、よりリッチコンテンツを扱えるようになったほか、NOKIAやMotorola RAZR M702iSもFOMA端末に参入しました。
movaに代わって主流となったFOMA。ここからしばらく、FOMAの円熟期とも呼べる時代が続くことになります。
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