国内初の携帯電話初号機「TZ-802型」など、iモード以前の機種を取り上げた第1弾、iモードやFOMA誕生時の機種をまとめた第2弾、mova→FOMAへの完全移行を取り上げた第3弾に続いて、ドコモが2012年までに発売した全機種まとめ記事をお届けします。
movaと完全に立場が入れ替わり、主流となったFOMAを待ち受けていたのは、長きにわたる円熟期でした。詳細は以下から。
◆2007年
メガピクセルカメラも高速通信も当たり前になった2007年に登場したのが、904iや905iシリーズ。(型番ルール変更で「iS」シリーズは撤廃)後に通信業界の黒歴史の一つとして語る人も少なくない「DoCoMo 2.0」のもと、VGA以上の画面解像度やフルブラウザ、ワンセグ、FOMAハイスピードなどを標準装備にしていました。
◆2008年
この頃には携帯電話の画一化が進み、差別化が難しくなってきていましたが、ドコモは2008年冬モデルからコンセプトごとに分類した「PRIME」「STYLE」「SMART」「PRO」シリーズを導入。しかし同年、三菱電機が「D705i」をもって携帯電話事業から撤退したほか、ソニーもドコモ向け端末の供給をいったん終了することに。年間50機種も発売すれば、脱落するメーカーが出るのも当たり前な気がします……。
◆2009年
携帯電話の基本性能が上がり、各シリーズ間の違いをはっきり打ち出せない中、ドコモはコラボレーションに目を付け、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」公開に合わせたエヴァケータイ「SH-06A NERV」や「Q-potケータイ」をリリース。また、国内初のAndroidスマホ「HT-03A」を発売するなど、マンネリを打破する試みをちらほらと導入するようになりました。
このように、性能が進化しきった結果、変わり映えしなくなってしまったケータイたち。次はいよいよ、スマートフォンの波が押し寄せます。
・関連記事
iモードやmova、FOMAからXiまで、NTTドコモの歴史を振り返ってみた | BUZZAP!(バザップ!)
携帯電話誕生30年、KDDIが過去機種を振り返る「おもいでタイムライン」公開 | BUZZAP!(バザップ!)
君は失われたドコモのゆるキャラ「ドコちゃんモコちゃん」を知っているか | BUZZAP!(バザップ!)