1920年代、大正デモクラシーをきらびやかに彩った「モダン・ガール」たち

戦前というと暗いイメージがありますが、こんなに華やかな瞬間も存在していたのです。詳細は以下から。


明治時代後期から昭和初期にかけて、後に「大正デモクラシー」と呼ばれる時代がありました。日露戦争の終結後に民主主義的自由の獲得を目指した運動がが本格化。

普通選挙制度を求める普選運動や言論・集会・結社の自由に関しての運動、海外派兵の停止を求めた運動から男女平等、部落差別解放運動、団結権、ストライキ権などの獲得運動、さらには自由教育の獲得、大学の自治権獲得運動、美術団体の文部省支配からの独立といった多方面からの極めて多様な運動が自主的集団によって展開された時期です。

その大正デモクラシーの後期、1920年代に第1次世界大戦後の国益増進と好景気、そして西洋文化の影響を受けて現れた先端的な若い男女がそれぞれモダン・ボーイ、モダン・ガール(通称モボ・モガ)と呼ばれるようになりました。

大正デモクラシーによって教育が富裕層から一般庶民にも拡大し、個人の自由や自我の拡大が叫ばれ、先進的な西洋文明が伝統的な枠組みにとらわれないモダニズムの流れで大きな流行となりました。そんな時代を闊歩して華やがせたモダン・ガールとはどんな女性たちだったのでしょうか?




















こうした華やいだ時代は1930年代に向けて急速に色褪せてゆきます。29年に世界恐慌、31年に満州事変が発生し、日本社会は急速に戦争へと傾いてゆきます。37年には盧溝橋事件を発端とした日中戦争が始まり、そのまま第二次世界大戦へとなだれ込んでゆくことになります。

vintage everyday Japanese Women Fashion in the Westernized Era ? Pretty Mogas in the 1920s

加藤 秀俊
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