携帯3社のiPhone 7の本体価格が出そろったため、さっそく比較してみました。価格設定から、各社の思惑が見てとれます。詳細は以下から。
◆ドコモ版だけ高く設定されているiPhone 7
・iPhone 7
まずは最も普及が見込めるiPhone 7の32GBモデル。新規契約・MNPの場合、auおよびソフトバンクが実質1万800円で利用できる一方で、ドコモは実質2万6568円と抜きん出る形に。機種変更でもドコモ版が6000円ほど高くなっています。
128GB、256GBモデルも32GBモデルと傾向は変わらず。新規契約・MNPの場合ドコモ版は1万5000円、機種変更の場合6000円ほど他社より実質価格が高くなっていますが、これはMVNOのSIMでも使えるドコモ版iPhoneのリセールバリューが高いためでしょうか。
・iPhone 7 Plus
続いてはiPhone 7 Plus。やはりauおよびソフトバンク版が安いことは変わらず、ドコモ版だけ実質4~6万円と高騰する結果に。iPhoneに参入した当時、ドコモは最上位モデルであってもMNP契約者に実質2万円で提供していたことを考えると、時代の移り変わりを感じざるを得ません。
◆auと並んで安いソフトバンクのiPhone 7、割引前の本体価格に注意
先行して本体価格を発表したauと、追従する形となったソフトバンクが最も安くなったiPhone 7。ドコモ版と比べて実質価格が最大1万5000円安いというのは、やはり大きな武器ではないでしょうか。
しかし一方で気になるのが、ソフトバンク版の割引前の本体価格の高さ。実質価格は同じなものの、モデルによってはau版とソフトバンク版で1万円もの開きがあります。
これは「中途解約時の残債が高くなるよう設定することで、2年間しっかり使わせる」という意図によるものと思われますが、問題は2年以内に機種変更するような事態となった場合。
例えば1年後に発表されたiPhone 7sが7よりもさらに魅力的で、どうしても機種変更したい……となった場合、au版よりも高額な残債を請求されることになるわけです。
発売6ヶ月後にSIMロックを解除できるようになったことや、iPhoneを中途解約させて格安SIMに乗り換えるよう促すメディアの記事などに携帯会社が気を尖らせた結果とみられる今回の価格設定。各社の値付けから、自分のニーズに合った会社選びを考えてみるのも良さそうです。
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