超絶激辛の唐辛子「ブート・ジョロキア」を食べた男性、食道破裂で3週間以上病院送りに

Photo by Lauri Rantala

辛いもの好きもほどほどにしておいた方がよさそうです。詳細は以下から。

辛いものをこよなく愛する人、周りにいませんか?カレーは必ず激辛、蒙古担々麺大好き、青唐辛子を生のままかじる、カプサイシン依存症なのではないかという辛いもの好きは日本でも時折見かけますが、度が過ぎると文字通り身体を壊してしまいます。

「Journal of Emergency Medicine」に寄ると、アメリカ合衆国の47歳の男性がフード・コンテストに出場していた際、ピューレ状になった極めて辛い唐辛子「ブート・ジョロキア」が塗られたハンバーガーを食べ、その後急に苦しみだしたとのこと。

彼はハンバーガーを食べた後立て続けに6杯の水を飲みましたが、その後えづいて吐き始め、胸と腹の痛みを訴えました。症状が悪化する一方だったため、彼はサンフランシスコのカリフォルニア大学の緊急治療室に搬送されることになりました。

痛み止めなどを処方されましたがさらに症状は悪化し、医師は緊急手術を決定。その結果食道の左側に2.5cmの裂け目を発見したのです。このため医師は喉にチューブを挿入して呼吸を確保。結局そのチューブは栄養摂取のため23日間残置させるハメになりました。

この男性が陥ったのは特発性食道破裂(ブールハーフェ症候群)と呼ばれる致死率の高い疾患です。つまり、ブート・ジョロキアそのものが食道に穴を開けたわけではなく、ブート・ジョロキアの辛さによって生じた激しい嘔吐によって食道に一気に圧が掛かり、破裂してしまったのです。

この場合はフード・コンテストで激辛のブート・ジョロキアを食べていたことによる激しい嘔吐があったことが分っており、迅速に病院に搬送されて手術が行われたことで一命は取り留めましたが、診断が遅れれば死亡することも十分にあり得たとのこと。

辛いものを楽しむのはいいですが、度を過ぎると命の危険にまで至ることはよく知られておくべきですし、イタズラで他人に食べさせては絶対にいけません。

なお、このブート・ジョロキアは辛さを示すスコヴィル値が100万スコヴィルというとんでもない辛さで2007年に世界一辛い唐辛子としてギネス認定されたのですが、現在は2012年に「私のスコヴィル値は220万です」と、キャロライナ・リーパーという種がぶっちぎって世界一辛い唐辛子の座に着いています。

Incredibly Spicy Meal Burns Large Hole in Man's Esophagus _ Oddity Central - Collecting Oddities

A Ghost Chili Pepper Gives Man A Hole In His Esophagus _ IFLScience

(Photo by Lauri Rantala


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