人類が追い越される日は遠くないのかもしれません。
クリスマスといえば街に溢れるクリスマスイルミネーションとおなじみのクリスマスソング。スタンダードナンバーに加えてジョン・レノンにワム!、山下達郎に松任谷由実など、毎年飽きるほど同じナンバーが繰り返されています。
そんな中で新たな風を吹き込むことになるのはもしかしたらAIのクリスマスソングかもしれません。Hang Chuさんはトロント大学のAIを用いてクリスマスソングを作詞作曲し、公開しました。まずは実際に聴いてみて下さい。
Neural Story Singing Christmas from Hang Chu on Vimeo.
なんとなくポップな曲調に仕上がっています。そして歌詞も何とも人間離れした味わい深さに満ちています。日本語訳してみます。
いっぱい部屋を飾らなきゃ
クリスマスツリーはお花でいっぱい
今日は間違いなくクリスマスイブ
あなたがそう言うことを望んでる
世界最高のクリスマスプレゼントは祝福なの
私は私たちの人生の残りの間中いつもそこにいた
100時間半前
私はあなたに会えて嬉しい
ホールから音楽が聞こえる
おとぎ話
クリスマスツリー
たくさんのたくさんのたくさんのお花
アルファ碁の打ち手と同じように間違いなく人間の作る歌詞ではありません。「I've always been there for the rest of our lives.」という文など、極めて奇妙ですが何らかの含蓄や暗喩にも感じられます。全体としてどこか病的にも見えますし、それでいて不思議な情景が目の前に浮かんでくるようです。
AIの語る祝福とはいったいどんなものなのでしょうか?AIはそれを「理解」しているのでしょうか?
【追記】
こちらのAI generated Christmas tunesというサイトではAIが作曲したクリスマスソングが実験的に製作されています。いずれも歌のないインストゥルメンタル楽曲ですが、確かにクリスマスらしさをどこか感じる曲調となっています。好みのチューンがあるでしょうか?
技術評論社
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