12TB・16TB・18TBのHDDが続々発売へ、次世代技術で大容量化加速

現在国内で販売されている最大容量となる10TBモデルを大きく上回る、18TBのハードディスクがそう遠くないうちに発売されることが明らかになりました。

フラッシュメモリ高騰で大容量・低価格化がやや足踏みしている感があるSSDを尻目に、HDDはさらなる大容量化を進めるようです。詳細は以下から。


HDDメーカー・Seagateのグローバルセールスおよび販売戦略などを担当するシニアバイスプレジデント・B.S.Teh氏が台湾メディア「DIGITIMES」に明かしたところによると、同社は現在、「シングル磁気記録方式 (SMR) 」「二次元磁気記録方式(TDMR)」「熱アシスト磁気記録方式(HAMR)」の3つを中心にHDDの大容量化技術の開発を進めているそうです。

各技術の特徴をざっくり説明するとこんな感じ。いずれも現在主流の「垂直磁気記録方式(PMR)」よりも高密度に記録するためのアプローチです。

・シングル磁気記録方式 (SMR)
ディスク1枚の1インチあたりのトラック数を最大化させることで容量を25%以上拡大する記録方式

・二次元磁気記録方式(TDMR)
二次元信号処理方式を組み合わせた記録方式

・熱アシスト磁気記録方式(HAMR)
磁気と熱を使い、安定してデータを書き込めるようにする記録方式

大容量HDDに対する需要は高まりを見せており、市場関係者は2018年中にも18TBモデルのHDDが発売されると見込んでいるとのこと。

Seagateは現在、シングル磁気記録方式を採用した12TBモデルの開発を進めており、2017年第4四半期または2018年には製品化される見通しで、熱アシスト磁気記録方式を採用した16TBモデルについても、早ければ2018年に登場する予定。

すでに業界大手のWestern Digitalも製品化にこぎつけたシングル磁気記録方式が成熟すれば、現行の垂直磁気記録方式を採用したHDDからの置き換えが進むとされています。

Seagate Technology focuses HDD R&D on SMR, TDMR, HAMR, says senior VP

・関連記事
世界最大の12TBモデルHDDをWDが開発、14TBモデルも発売へ | BUZZAP!(バザップ!)

水の中に漬けても大丈夫、ヘリウム充填HDDの中身を見せてもらいました | BUZZAP!(バザップ!)

ディスク1枚300GB、ソニーの第2世代「オプティカル・アーカイブカートリッジ」はこんな感じ | BUZZAP!(バザップ!)

HDDの容量が5~10倍に跳ね上がる夢の技術「熱アシスト記録」が実用間近に | BUZZAP!(バザップ!)

この記事をSNSでシェア

フォローまたはいいね!して最新情報を手に入れよう

ハードウェア に関する人気記事

  1. 【超格安ノート】ソフトバンク「Lenovo 14e Chromebook Gen 3」3円でいきなり投げ売り、軽量・高耐久で持ち運びも安心
  2. 【速報】Intel N100搭載の格安PC「T-BAO T8 Plus」大容量版が2万円台に値下げ、十分な性能と省電力がポケットサイズに
  3. 【速報】FF14も遊べる格安ミニPC「GMKTEC NucBox M2」値下がり、高性能かつ低消費電力で仕事や趣味など多彩に活躍も
  4. ひと味違う格安パソコン「NVISEN AU01」大幅値下げ、省電力な静音仕様でどこでも活躍できる安心の大容量モデルに
  5. 「50インチで2万円台、ゲーミングモード有」Xiaomiの最新4Kスマートテレビが破格で登場、32GB ROM搭載で65インチでも4万円台に

ハードウェア の最新記事