世界銀行が化石燃料への融資を2019年以降停止すると表明、気候変動サミットにて


気候変動サミットで極めて重要な決定が発表されました。詳細は以下から。

12月12日にパリでフランスが国連及び世界銀行と共催した気候変動サミット(One Planet Summit)が開催されました。

世界銀行は各国の政府から債務保証を受けた機関に対し融資を行う国際機関で発展途上国の開発資金援助を主目的としており、日本を含め189ヶ国が加盟しています。

その世界銀行が気候変動サミットの場で2019年以降、石油や天然ガス探査に融資を行わないというステートメントを公表しました。これは2020年までに貸与額の28%を気候変動対策の活動に割り当てるという2015年のステートメントの延長線上にあるもの。

ジム・ヨン・キム総裁の演説の当該部分は以下から。

World Bank to stop financing oil, gas projects from 2019 - YouTube


この方針は石油業界にとっては大きな衝撃となりますが、再生可能エネルギーへの切り替えがより進展するものと考えられます。

ただし例外的に最貧国の天然ガス探査に関しては、その国の貧困層にエネルギーへのアクセスをもたらすことが明白で、パリ協定に反しない限りは融資を行うとのことです。

世界の化石燃料から再生可能エネルギーへの転換に大きな舵が切られたことになりますが、日本はこうした方針についていくことができるのでしょうか?外務省HPの当該ページには残念ながらこの大きな方針転換に関する記述が見られません。

World Bank to end financial support for oil and gas exploration _ Business _ The Guardian

再生可能エネルギー政策の国際比較: 日本の変革のために

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