乳児用液体ミルクがついに国内製造へ、喜びの声が溢れる


緊急時や外出時などに重宝する赤ちゃん向けの液体ミルクの国内製造が始まることになりました。詳細は以下から。

これまで粉ミルクしか存在していなかった日本の乳児用ミルク。お湯を沸かして調乳し、飲ませた後も消毒などが必須のため、手間と時間が掛かることが大きな負担となっていました。

外出時に授乳するためにはお湯やミルクを冷ますための水筒などの多くの装備が必要となっていた他、深夜の授乳でも準備から片付けまでに時間が掛かって睡眠が圧迫されるなど、連日の育児に追われる親(主に母親)にとっては容易なことではありません。

加えて、震災時にはお湯が使えなかったり満足な消毒が行い無いケースが多く、東日本大震災や熊本地震の祭にフィンランドからの支援物資として送られた乳児用液体ミルクには大きな注目が集まっていました。

液体ミルクは容器に乳首に似せた吸い口が付いており、封を開ければ赤ちゃんにすぐに飲ませることが可能。多くのシチュエーションで育児の負担を軽減し、乳児の健康を守ることに繋がります。

厚生労働省は3月12日、初めてメーカー向けの衛生基準や製造方法などを定めた省令の改正案を決め、専門家会議に提示して了承を得ました。厚生労働省は早ければことし夏ごろに省令を改正する見通しとなっており、国内の乳業メーカー各社はこれを受けて液体ミルクの商品化に向けた研究開発を本格化する方針。

改正案では120度で4分間加熱殺菌するなど製造方法を規定。常温を超えない温度で保存することを求めています。

ただし、商品化には長期保存のための技術開発が課題となり、新たな生産ラインも必要になるなど、夏になった途端に国内産の液体ミルクが流通するということにはならなそうです。

とはいえ、大きな前進となるためネット上ではこれまで実現のための署名に参加した人を含めて大きな喜びの声が広がっています。

液体ミルク、国内製造へ 厚労省が省令改正案:日本経済新聞

液体ミルク 国内で製造を 衛生基準案まとまる _ NHKニュース


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