効率的に二酸化炭素を削減できるベンチが開発されています。どこまで有効なのでしょうか?
増え続ける二酸化炭素が地球の気候変動に影響を与えていることは既に周知の事実となっていますが、対策も日進月歩です。
ドイツのスタートアップ企業Green City Solutionsの開発した「CityTree」は植物と藻類を用いて大量の二酸化炭素を吸収する巨大なベンチ。0">
今回このCityTreeがロンドンのGlasshouse Streetに設置されて話題となっていますが、既にベルリン、オスロ、パリ、アムステルダム、ブリュッセル、香港など20の都市に設置されています。
CityTreeは植物と藻類の力を組み合わせて二酸化炭素はもちろん空気中のホコリや二酸化窒素、オゾンガスなどを吸収すると共に、空気の汚染土や湿度、温度や水質などのデータも収集。ソーラーパネルが取り付けられており外部電力無しで稼働します。
Green City SolutionsによるとCityTreeは年間で最大で275本分の木の吸収量に相当する240トンの二酸化炭素を吸収するとのこと。日本の林野庁の公式サイトを見てみると
40年生前後のスギ人工林1ヘクタールが1年間に吸収する二酸化炭素の量は、約8.8トン(炭素量に換算すると約2.3トン)
※40年生のスギ人工林、1ヘクタールに1,000本の立木があると仮定した場合。
(林野庁_森林はどのぐらいの量の二酸化炭素を吸収しているの?より引用)
としています。実際には日光の量などにより吸収量は大きく変動することが想定されますが、3.5平方メートルの大きさで場所を選ばず、樹木の成長を待つ必要も無く二酸化炭素を大量に吸収できるとすれば画期的。
将来的にはビルの外壁などに直接組み込む案もあるとのことで、都市部の大気汚染やヒートアイランド現象に歯止めを掛け、より少ないコストで二酸化炭素を削減するための大きな一歩に繋がる可能性もあります。
This Bench Absorbs More Air Pollution Than A Small Forest _ IFLScience
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