他社と異なる3G規格に悩まされてきたauが、ついに新たな一歩を踏み出しました。詳細は以下から。
KDDIのプレスリリースによると、同社は2018年11月7日にauの3G携帯電話向けサービス「CDMA 1X WIN」の新規申し込み受付を終了するそうです。
これは4G LTEサービスの普及に伴う新規契約の減少を受けたもので、ソフトバンクのホワイトプランに対抗した「プランZシンプル」やメール使い放題の「プランEシンプル」、WiMAX+3G端末向けの「WINシングルフラットWiMAX(シンプル)」など、懐かしのプランが対象。
先に端末購入を伴う新規契約受付が終了していた「ぷりペイド」については、端末を持ち込んでも契約できなくなります。
該当プラン契約者は2018年11月8日以降も継続してサービスを利用できると告知されているものの、やはり視野に入ってくるのは「今回の措置が3Gサービスの終了に向けた布石」ということ。
車載機器や自販機などに搭載された3G通信モジュールの置き換えが必要となるため、早晩3Gが停波されるわけではありませんが、Xデーに向けた大きな一歩と言えそうです。
ちなみにKDDIが3Gに採用した「CDMA2000」は、ドコモなどが採用する「W-CDMA」と比較してLTEとの連携に難がある(3G回線で通話しながらLTEでデータ通信ができない)などの弱点があった通信方式。
そこでKDDIは他社に先駆けて重点的なLTEエリア整備を行い、2014年時点で実人口カバー率99%を達成。音声通話にLTE回線を使う「VoLTE」導入を受け、2014年冬モデル以降の機種は基本的に3Gを使わず、すべての通信がLTEネットワーク上で完結しています。
「ガラホ」こと4G LTEケータイも3Gを使わない部分は同じ。VoLTEによって通話品質が大きく向上したため、シニア向けモデルなども使いやすくなっています。
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