「Huawei P30 Pro」発表、ISO感度409600・最大50倍ズームの月まで撮れるカメラでiPhone XSやGalaxy S10を周回遅れに



「Huawei P20 Pro」「Huawei Mate 20 Pro」が打ち立てた「世界最高画質」を自ら塗り替えたHuaweiが、発表会で競合スマホ(特にiPhone XS)を徹底的に煽り倒しました。

※この記事にはiPhoneユーザーを不快にする表現があります」と注意書きを付けたくなるほどです。詳細は以下から。

◆発表会で徹底的にiPhone XSとGalaxy S10 Plusを煽り倒したHuawei
それではさっそく発表会の様子を解説。今回は今まで以上に他社スマホの公開処刑感が強い内容となったため、あえて強めの表現でお届けします。


Huaweiは写真、AI、コンピューティング、コネクティビティ、バッテリー&充電技術、操作性などの数多くの分野で業界をリードしてきました。


とりわけカメラは、今までのフィルムカメラの延長線上にあるものと異なる、新しい撮影スタイルを確立するほどのクオリティです。


世界初のライカレンズ採用デュアルカメラを備えた「Huawei P9」シリーズから、着実に進歩してきたHuaweiのフラッグシップカメラスマホ「P」シリーズ。


今回はその最新モデルとなる「P30」シリーズの発表です。


◆「iPhoneは巨大ノッチで極太ベゼル、バッテリー容量少ないのに重い(意訳)」
デザイン、ルール破りの写真技術、パワフルな動画撮影技術、アルティメットなパフォーマンスを実現したP30シリーズ。


まずはそのノッチ。面積が最小限になるよう設計してあります。


ノッチも小さければベゼルも小さいHuawei P30およびHuawei P30 Pro。iPhone XSおよびXS Maxを「巨大ノッチの極太ベゼルスマホ」扱いしています。


横幅があり持ちづらいiPhone XRやXS Maxに対して、スリムで持ちやすいP30シリーズ。


バッテリー容量が大きいにもかかわらず、重さは段違い。特にP30とiPhone XRでは顕著です。


30%高速になった次世代ディスプレイ指紋認証センサーを備えています。iPhoneにはありませんね。


ゴージャスなデザインを採用したHuawei P30シリーズ。



P30は6.1インチフルHD+(2340×1080)、P30 Proは6.47インチフルHD+(2340×1080)有機ELディスプレイを備えています。



P30 ProはIP68、P30はIP58の防水防塵。


9層構造のカラー仕上げによって、見る角度によって色味が変わります。


Breathing Crystal


Amber Sunrise


Pearl White


Aurora


上記4色とBlackを加えた5色展開。カラーバリエーションが一気に増えました。


◆iPhone XS、Galaxy S10 Plusのカメラを公開処刑したHuawei P30 Pro
ついにカメラの紹介に。雲行きが怪しくなってきました。


まずはHuawei P30。ミドルレンジモデルにもかかわらず、F1.8/4000万画素広角カメラとF2.2/1600万画素超広角カメラ、そしてF2.4/800万画素光学3倍ズームカメラを搭載。色温度やフリッカーセンサーなども備えたトリプルカメラスマホです。



そしてHuawei P30 Pro。F1.6/4000万画素広角カメラとF2.2/2000万画素超広角カメラ、そしてF3.4/800万画素光学5倍ズームカメラ、被写界深度測定用カメラのクアッドカメラ構成に。もちろん色温度やフリッカーセンサーなども備えています。


今までの常識だった「RGGB」センサーと一線を画す、世界初となる「RYYB」センサーを搭載しました。


緑(G)でなく黄色(Y)のフィルターを使うことで40%多く光を取り込めます。


センサーサイズはGalaxy S10 PlusやiPhone XS Maxより125%大きい1/1.7インチ。


P20 Pro比で25%明かりを取り込みやすくなったF1.6レンズを採用しています。


メインカメラおよび望遠カメラの両方に光学手ぶれ補正を採用しました。


ISO感度6400止まりのGalaxy S10 PlusおよびiPhone XS Maxを圧倒する409600のISO感度を実現。P30ですら204800です。


その結果、1ルクスの明るさの中でP30 Proは色鮮やかに鉛筆を写し出しました。Galaxy S10 Plusはぼんやりシルエットを写せたものの、iPhone XS Maxは虚無を写しています。


美しい夜空を写せたP30 Proと、虚無を写したiPhoneやGalaxy。


比べるのが気の毒になるほどの作例が続きます。




「銀河」の名を冠するGalaxyが銀河を写し出せないとは、いったいどういうことでしょうか。なおiPhoneは問題外です。


なお、Huaweiは三脚を使わずAIで手ぶれを補正する「AIS(AI手ぶれ補正)」を実用化。


美しい水の表現を三脚なしで実現できてしまいます。


HDR撮影も、AIを使った「AI HDR+」でこの通り。






Huawei P30は光学3倍ズーム、ハイブリッド5倍ズーム、デジタル30倍ズームを利用可能。


デジタルズームといってもあなどってはいけません。これくらいはできてしまいます。


しかし恐ろしいのがHuawei P30 Pro。


光学5倍ズーム、ハイブリッド10倍ズーム、デジタル50倍ズーム対応です。


ハイブリッドズーム比較。iPhone XS MaxやGalaxy S10 Plusの追随を許しません。



夜でもディテールを保ててしまいます。おそろしい子……!



次は「スマホの視力検査」。


iPhone XS Max、Galaxy S10 Plus「わかりません」


デジタルズームがとんでもないことになってしまったHuawei P30 Pro。


50倍ズームによって、エッフェル塔のこんな細部を認識できてしまいます。


もちろん動物にも近づかずに撮れます。ワシミミズクのウインクがとてもかわいいです。




極めつけが月を撮れてしまうこと。



その差は歴然です。


会場では実際に3機種を使ったライブデモも行われました。



まともに暗所撮影できたのはHuawei P30 Proだけでした。さもありなんといったところでしょうか。


被写界深度測定用のカメラを搭載したことで、より奥行き感のある写真が撮れるようになったP30 Pro。


ボケ効果もマルチレベルで設定できます。


ボケ効果は他のスマホでも利用できるものの……


髪の毛までしっかり認識してぼかすことができるのは、P30 Proだけです。




超広角カメラによって、他のスマホにない写りを実現できるのもP30シリーズの強み。





Mate 20 Proで導入された2.5cmまで近づいて撮れるスーパーマクロももちろんあります。



フロントカメラは3200万画素。AI HDR+を使った補正もぜひ。


◆センサーを生かした動画撮影能力も
圧倒的なセンサーの性能は、もちろん動画でも発揮されます。




分かりやすいのが夜の屋内など、暗所での撮影。


iPhoneやGalaxyでは、満足に思い出を残すことも出来ません。


光学手ぶれ補正とAI手ぶれ補正を使うことで、動画撮影時もきれいに撮れます。


光学5倍ズームやハイブリッドズームで遠くの被写体をきれいに撮れるのも強みです。



そして今回実装されたユニークな機能がデュアルビュービデオ。2つの視点を1つの動画にまとめることができます。





革新的すぎるカメラ機能を備えたHuawei P30 Pro。カメラ評価機関として知られる「DxOMark」でP20 Proが打ち立てた「スコア109」にMate 20 Proが並んだところに、遅れてGalaxy S10 Plusがようやく追いついたと思ったところに……


またしても差を付けてしまいました。言い換えれば、Galaxy S10 Plusでようやく1年前のP20 Pro並、iPhone XSに至ってはそれ以下で、完全に周回遅れです。


なお、現時点でのトップ10はこんな感じ。


◆各機能も大幅にブラッシュアップ、抜きん出たバッテリー周り
最新のAI専用プロセッサ「NPU」が2つになり、製造プロセスが7nmになった「Kirin 980」搭載で、P20 Pro比で性能が大きく向上したP30シリーズ。




もう少しリーズナブルになって欲しい独自の記録メディア「NMカード」にも対応します。


デュアルSIM、デュアルVoLTEに対応。


バッテリー容量はP30 Proが4200mAh、P30が3650mAhです。


ヘビーユーザーにはP30シリーズがオススメと言わんばかりのグラフ。


40WのSuperChargeによってiPhone XS Maxの440%高速に充電。30分で70%まで充電できる上、ちゃんと安全基準をクリアしています。


ワイヤレス充電も15Wと高速。


ワイヤレスリバースチャージによって、バッテリー容量の少ないiPhoneを充電してあげることもできます。


基本的には周辺機器などを充電することを想定しているワイヤレスリバースチャージ。スマホすら充電できるのは、いざという時にとても役に立ちそうです。




ジェスチャー操作やAIアシスタント、ARを使ったメジャーなど、さまざまな便利機能も搭載されています。






40W出力に対応した「SuperCharge Power Bank」も発売へ。MacBook Proやニンテンドースイッチすら充電できる1台です。



各種周辺機器ラインナップおよび価格はこんな感じ。



Huawei P30は6GB RAM/128GB ROMモデルが799ユーロ(約9万9650円)。


Huawei P30 Proは8GB RAM/128GB ROMモデルが999ユーロ、8GB RAM/256GB ROMモデルが1099ユーロ、8GB RAM/512GB ROMモデルが1249ユーロ。ちなみに周回遅れのカメラを備えたiPhone XSは1179ユーロからです。


発売は3月26日から。


・Huawei P30 Pro
ディスプレイ:6.47インチフルHD+(2340×1080)
プロセッサ:Kirin 980
メモリ、ストレージ:8GB RAM/128、256、512GB ROM
カメラ:F1.6/4000万画素広角(ISO感度409600)、F2.2/2000万画素超広角、F3.4/800万画素光学5倍ズーム、被写界深度測定用
バッテリー:4200mAh
防水防塵:IP68

・Huawei P30
ディスプレイ:6.1インチフルHD+(2340×1080)有機EL
プロセッサ:Kirin 980
メモリ、ストレージ:6GB RAM/128GB ROM
カメラ:F1.8/4000万画素広角(ISO感度204800)、F2.2/1600万画素超広角、F2.4/800万画素光学3倍
バッテリー:3650mAh
防水防塵:IP58

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