スマホ向け有機ELパネルといえばSamsungの独壇場でしたが、今後は大きく状況が変わってくることになりそうです。詳細は以下から。
台湾メディア「DIGITIMES」の報道(1、2)によると、中国のパネルメーカー・BOEが2019年第1四半期にスマホ向け有機ELパネルで市場シェア2位を獲得したそうです。
これはHuaweiがフラッグシップスマホ「Mate 20 Pro」などに同社のパネルを積極的に採用し続けたことによるもの。
Samsungが9割以上のシェアを占めるとされるモバイル向け中小型有機ELパネルですが、2番手であったはずのLGディスプレイをBOEが追い抜いたことになります。
なお、Huaweiへの納入実績を足がかりに、BOEはAppleへの供給もうかがっているとのこと。背景には日韓問題によってSamsungの有機ELパネルの安定供給が脅かされているという事情があります。
かなり前からスマホ向けパネルの開発にこぎ着けているにもかかわらず、LGディスプレイのシェアが伸び悩んでいるところを鑑みるに、品質問題も相当シビアとみられる有機ELパネル。
今後ジャパンディスプレイやシャープなどの後発組が本格的に市場参入を果たした際に、投資に見合うだけの余地があるのかどうかが気になるところです。
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